こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | #35.《大久保Dr.の鎮痛薬の話》

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

#35.《大久保Dr.の鎮痛薬の話》

2020.02.07

元記事~ 大久保義則Dr.のFacebook 2019年12月27日号
|痛み止め 眠くなる薬 使わない方が安全|
2020.02.02小橋正枝がシェア 

➡《”熱い痛み” ”冷たい痛み” と薬》
※【ひと言おことわりを】一方的に話してしまうと、多くのお医者方にご心配を
かけてしまうので、くれぐれも主治医方とご相談を――

【その上で】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 お薬の川をすでに渡ってしまった方は、本当にお気の毒ですね。
渡った川・橋の数が多い程、戻って来るのに大きな覚悟と勇気がいるようです。それが副作用のなせる業?
 我が家の治療現場で、よく話題になることですが、大きく分けて
①畑という身体を、耕すだけで何とかなる方と、
②液状化の要素をはらんでいて、ひと手間も二手間もかかる方とが有ります。
③(農)薬を撒き散らした畑も,、②に属するようです。
そんな中にも《薬の川》《手術の橋》を渡ったものの、思うところが有って必死で戻って来られる患者方もある。
 私はこの様な方に、背中を押されお尻を叩かれて現在に至ります。
私も覚悟して参ります。共々に学び、二人三脚して参りましょう。


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 2019年6月19日のFacebookより

《私(こばし)は何にも言いませんよ。専門家ではないもので…。》
 けれど、我が家での対話…「薬漬けで『~痛症』と名が付いたヒトの治療は、
本当に大変やね。まるで痛みと言うお札を体中に貼り巡らしたみたいで。」

 そのお札を一枚一枚剥ぎ取って行かなければならないのに、受けて立つどころか
「寄るな触るな❢」っていう方が多い。この様な方の治療は、正直言って
私はお手上げ。本当にお辛いでしょうが……。

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《影の声さまざま》
>「リリカ+トラムセット…最近多くみるけど、最悪❢❢❢ 怒ーー」
その他にも
>「悪心・食欲不振、便秘、眠気、転倒→骨折→入院……ブブーッ!!」ですって。
>「いかに市井の心無い整形外科医が、痛みの治療ができていないかを証明するようなものだ」とも。


➡念のために申し添えますが、この ❝痛みや異常感覚の橋❞ を必死で戻ってくる方も
いらっしゃいます。治療の意味が解ると、決死の覚悟で二人三脚です。
 その為にも他職種連携のチームが構成できるといいですね~。

詳しくは2019年6月19日のFacebookへ

呟き追加 Facebook 2019.07.25
ーー何で農薬撒き散らすのだろう?先ず耕してみればいいのに❢ーー
 ワントラム、サインバルタ、フェントステープ、ブロチゾラム・・・
➡私が「効かな~い」と言う声ばかりの様に感じるのは……
薬の有効だった方は、我が家にはいらっしゃらないからかもしれませんね~。






論座(朝日新聞社) 乱用される国内販売トップの鎮痛薬「リリカ」 - 川口浩|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 全身に原因不明の痛みが走る「線維筋痛症」の治療薬として、鎮痛薬「リリカ」が2012年に公的医療保険を
使えるようになった。一般名を「プレガバリン」といい、製薬会社のファイザーから製造販売されている。

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《こじれた痛み》【こじらせれば慢性痛にも神経障害性にも…】
 2018年は、オリンピック二連覇した羽生結弦氏に大切なことを
学ばせて頂きました。
 NHKスペシャルでも、直後の会見の中でも「痛み止めを選択する
と言う事は、損傷の治癒を妨げること。回復を諦めること」と述べ、
苦渋の決断であったことが明かされました。
 このことを反面教師として
市井の我々は薬、とりわけ《痛み止め》に
たいする依存を考慮する必要があります。

そこで痛みの専門のお医者、大久保義則先生のご意見を聞いてみましょう。
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できない理由に悩むより 出来ることから始めよう
 痛みの専門家 大久保義則先生のアドバイス FB2018.3.12 

    ~こじれた痛みの治療戦略 ~

――この痛みさえとれれば 何でもできるのに――
 ペインクリニックの外来でよく耳にするフレーズです.原因がわからず,
痛み止めも効かない難治性疼痛.仕事・家事・勉強等,すべきことができず,
自分を責めたて,苦しんだ挙句の悲鳴.いくつかの病院で,すでにたくさんの
お薬を試した末ではなおさらです.

 患者様ご自身やご家族の不安なお気持ちは,同じ人として痛いほど
わかります.大久保クリニックでは同じような例を多数拝見しており,
治療の戦略を確立しております.
 本ノートではその一端をお示しします.体の痛みはだいじょうぶです.
一緒に考え実践してゆきましょう.

――すぎたるは――
 治療に反応せず,どんどん広がり悪くなる異常な痛みを「こじれた痛み」と
呼びましょう.反対に,ケガや炎症,ストレスなどが増えるほど増え,
病状が減ると減る,正常な痛みは「すなおな痛み」です.

 すなおな痛みは「これ以上,がんばってはダメだよ」という正しい警告.
心身の健康を守り,生きてゆくのになくてはならない大切な目安です.

 すなおな痛みが心身に必要な仕組みとはいえ,限度を超え,不快で
強い痛みが長びくと,こじれた痛みに変わります.体重計に車がのったら
壊れるように,神経の仕組みが過度の刺激に負けるのです.
このとき目に見える傷が神経についた時は特に神経障害性疼痛と呼びます.

――現実的に――
 検査で決定的な病名が分かり,特効薬や神の手でサクッと治る...
これでは病名が見つからない限り,必ず行き詰まります.

「なんでこんなに痛いんだ」と悩み原因を追究しても,医者から
「検査は正常.問題なし」「原因不明で打つ手がない」と言われかねない.

 サクッと治るのは急性痛です.痛みがこじれ,満3カ月以上たった
慢性痛に同じシナリオを当てはめるのは損です.

――こじれた痛みは治療の目安にならない――
 痛みがひとたびこじれると,なんでもない時に激痛が走ったり,
傷ついて痛いはずなのにたいして痛みを感じなくなったりします.
 痛くないから健康でも,痛いから病気でもないのです.

 治療への反応もまちまちで,治療により,むしろ痛みが増すことも
あります.たとえ体調が良くなるまでの一時的な好転反応でも,
ご本人にとっては痛みが増す不快な経験に違いはありません.
痛みが良くならないからといって,すぐに治療法を変えてしまうと,
そのうち,できることはなくなります.
では何が良い目安なのでしょうか?

――間口を広く――
 病気の誘因はたくさんあり,それぞれの責任割合が日々刻々と変わってゆく...
同じく痛みの誘因もたくさんあり昨日と今日の主役は違うと考えることにしましょう.

 それら誘因のうち,一番手が打ちやすいものを目安の一つにすれば
行き詰まりにくくなる.現実的です.

 誘因とは頭に浮かんだもの全部です.時が経てば自然に主役と脇役,
黒幕がわかるので,それらを治療の目安にします.

――急がば回れ――
 たった一つの病名を求めると行き詰まるのですから,あわてて
主役の誘因=目安を決めつけてはいけません.

その時点での目安をいくつか決め,根気よく治療します.その目安や痛みが
悪化しても,こじれがすなおになる反応なので,長い目で見ることが大切です.

  痛みがあっても できることがある
 痛いからといって動かなければ,心身が固まり,もっと痛くなります.
痛みの悪循環です.
間口を広く気長に治療してゆけば,やるべきことは
沢山あります.やるべきことがあれば,生活を組み立てることも容易です.

――生活中心――
 病院で治し,健康な生活に戻してもらう...と考えると,その間の
生活がなくなってしまいます.もったいない.

 より健康な生活をおくるため,日々の暮らしの中で自分でできることの
一つが通院と考えた方が得です.生活サイクルに通院を組み込めば,
療養しながら生活できるので時間を無駄にせずにすみます.

――通院は柔軟に――
 こじれた痛みは治療の目安にはならないので,痛みがなくとも定期的な
通院が必要です.
目安にならない,とはいえ痛みはいやなものです.
 ひどくなった時は自由に追加受診できますし,他の心身の状況によっても
予約以外の受診はOKです.そのくらい気楽な通院ができる環境をつくることも
大切な治療の一つです.

――転ばぬ先の杖――
 痛みのこじれやすさは波うちように変化します.療養で良くなる反面,
中断で悪化します.
 痛みが治療に反応しないからといって,あきらめてしまうと,痛みは
もっとひどくなります.療養で痛みが良くなり気が抜けると,ぶりかえすことも.

次に来る波をより小さくし,たとえ波が来てもあわてないよう,
ほどほどのチカラ加減で,こつこつ療養を続けます.

――学思罔殆(がくしもうたい)――
『学びて思わざれば,すなわちくらし.思いて学ばざれば,すなわちあやうし』
 人の話や歴史に学び,自分で覚悟を決め行動すること.数千年を経た
警句は力強い.
心身の状況と生活のバランスから,定期通院は連日から
月1回まで自由に決められます.治療法や生活の仕方も同じです.
医師に勧められた方針を,ご自身で納得して選択することで,医療を
自分のものにできます.

――体の痛みはだいじょうぶです――
 痛みが治らない理由に悩むことはありません.やるべきことは
たくさんあります.その中からできることを見つけ,生活の中で一緒に
実践してゆきましょう.
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 お薬に頼らざるを得ない環境に置かれたならば、《痛み止め》のみならず、
《減薬・断薬》については悩ましいことでしょうね。

この度、フィギュアスケート金メダル連覇の羽生結弦氏が、記者会見の中で
「痛み止めを選択することは、損傷治癒を妨げることですが…」と述べたことに、
仕事柄ぎくりとしました。
 その通りだと思います。「Help❢」と言っている病巣に「黙れっ❢❢❢」と
鞭打つようなものですから。

 老婆心ながら。この後はじっくりと病巣の訴えに耳傾け、根本治療を
果たされますように。

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さて、我々が心すべき大久保先生からのアドバイス。
あらましは、
(1)8時間ではなく、「ほどほど眠る」でOK
(2)一時的な悪化は既定路線。断薬恐怖を乗り越える
(3)急がば回れ。ゆっくり安全に漸減する
(4)最後のひとかけら、続けてもいいんじゃない?
といった具合です。

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 我が家でも交通事故の後始末を担当することが有りますが、ズタズタの
損傷部位の環境を整えるには、線維芽細胞たちを味方につけ、全身の
健康を図ること。

かの iPS細胞でさえ、移植を受ける側の健康度がものを言うのだそうですから。

治療に関するご参考:四国 西田晧一Dr.の《三種の神器…鍼・灸(火鍼)・刺絡》 

#35.《大久保Dr.の鎮痛薬の話》

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