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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

⑱腰痛に纏わる検査/手術をお勧めできない理由

2012.06.11

【長谷川 淳史先生(TMSジャパン)の世界情報】より
   ★根拠に基づく腰痛の原因と治療―39―


■腰痛経験もなくX線所見も異常のないボランティア受刑者50名を
対象に、腰部椎間板造影を行なったところ、全例に異常所見が確認
された。

重大な合併症の危険を冒してまで、侵襲的な椎間板造影を行なう
メリットはどこにあるのか?
http://1.usa.gov/iUPQWz

 
■椎間板ヘルニア患者を対象に、CT、脊髄造影、椎間板造影、
ミエロCT、ディスコCT、MRIの診断精度を比較した結果、
最も高いのはMRI最も低いのは椎間板造影だった。

http://1.usa.gov/kv9ISH http://1.usa.gov/jlyHsd
 
■坐骨神経痛患者55名と健常者37名を対象に、腰部サーモグラフィー
の診断精度を比較した結果、健常者の56~81%に異常所見が確認
された
ことから、腰下肢痛疾患の診断にサーモグラフィーは役立たない
ことが判明。http://1.usa.gov/iBgilg

 
■各国の腰痛診療ガイドラインはレッドフラッグのない患者に画像診断を
するなと勧告
しているが、レッドフラッグは問診と簡単な理学検査で
検出できる。
しかし完全無欠というわけではない。感度と特異度もしっかり頭に
入れておくべき。http://1.usa.gov/mJccsd

 
■当初は有効とされていたが比較試験によって無効と判断され
医学界が放棄した治療法に関する19件の論文をレビューした結果、
その平均有効率は約70%(Excellent:40.2%、Good:29.6%、
Poor:30.3%)にも達していた。
http://bit.ly/ijxEk5

 
■1966年~1991年に発表された椎間板ヘルニアに対する脊椎固定術
に関する47件の論文をレビューしたところ、脊椎固定術によって優
または良と評価できた割合は平均68%だったことが判明。平均70%の
プラシーボとほぼ同等。
http://1.usa.gov/k4Z0q9

 
■脊柱管狭窄症に対する減圧椎弓切除術に関する74件の論文を
レビューしたところ、減圧椎弓切除術によって優または良と評価できた
割合は平均64%だったことが判明。やはりプラシーボの平均有効率
70%を超えていない。
http://1.usa.gov/k28GnN

 
■変形性膝関節症患者180名を関節鏡手術群、関節内洗浄群、
模擬手術群に割付けたRCTによると、関節鏡手術の成績は2年間に
わたって模擬手術と同等だった。プラシーボに過ぎない関節鏡手術に
かかる医療費は他に振り向けるべき。
http://t.co/TbB5ddK

 
■27,801名を対象としたアンケート調査から、急性腰痛患者の86.2%
は2週間以内に治癒する
ことが判明。この86%という自然治癒率と
プラシーボの70%を超えられない治療法は価値がないどころか治癒を
妨げていることになる。
http://1.usa.gov/kbxBhi

 
■急性腰痛患者203名を対象に2日間の安静臥床群と7日間の安静
臥床群を比較したRCTによると、3週間後の欠勤日数は2日間の
安静臥床群の方が45%少なかった。急性腰痛に対する安静臥床は
欠勤日数を増やすことが証明される。
http://1.usa.gov/jFHMqM

 

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