こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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32.【疼痛をバイタルサイン(*)として痛みを止めることを重要視すると…】
2012.09.09
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患者さま心得
≪[tms-net:23311] ≫
★根拠に基づく腰痛の原因と治療―48―より
■【鎮痛薬の過剰投与につながる】
疼痛を5番目のバイタルサインとして数値化することでいくつかの問題点が浮上している。
このプログラムを導入したことによって術後患者に対する鎮痛薬の過剰投与が生じ、
疼痛は完全に除去すべきという方向へ振り子が大きく振れた。
http://1.usa.gov/mUGmFr
■【患者の生命を危険にさらすことになる】
疼痛を5番目のバイタルサインとして日常的に数値化する方法をがんセンターで採用した結果、
患者の満足度は向上したものの、オピオイドによる副作用が2倍以上に増加した。
疼痛を最重要視するのは患者の生命を危険にさらすことになる。
http://1.usa.gov/rpRyjj
■【患者の死亡や活動障害の原因になる】
疼痛を5番目のバイタルサインとして疼痛スケールで評価すると、薬の過剰投与に
気づかないばかりか投与不足を過度に強調してしまう。このバランスの悪さが鎮静剤と麻薬の
さらなる過剰投与を招き、患者の死亡や活動障害の原因となる。
http://1.usa.gov/nRF75X
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(*)バイタルサイン;vital signs 医療における生体情報とくに生命兆候。
①心拍 ②呼吸 ③血圧 ④体温 ⇒⑤疼痛のレベル