こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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79.何度でも申し上げますよ。“病巣直談判型鍼灸”の意義。
2013.06.22
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“病巣直談判型鍼灸”の意義
「ハリは痛い。青染みが出る。ビリビリする。後がシンドイ…」
などの不満に対して、我が家の患者様方にお伝えして
ご一緒に考えて頂く事があります。
それは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「酷使され異常が続いた所ほど、加療反応として上記の現象が
生じやすい」ということです。
なぜなら、凝り固まった筋肉の中に、神経も血管も雁字搦めに
なっているから。
けれど、「イタッ!」と思う所も数秒間なだめすかしていると
(脳が痛みのハードルを下げてくれるのか)すっと次の層に
入り込める事を体験して頂けるでしょう?
だからこれを繰り返します。
結合組織(とりわけmyofascia)に注目してみると…。
結合組織と言う上等のニットで出来た“スーツ”には600個もの
ポケットがあって、そこには夫々固有の筋肉が入っている。
そのポケットはもちろん骨格に綴じ付けられている。
さて、ADLで・スポーツで・事故で…、最も『傷付き錆付き』を
繰り返すのは何所でしょう? 綱引きでボロボロになるのは
“ロープ”ですか、それとも“手の平”ですか?
さて、その上で~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結合組織という膜組織には、筋肉であれ骨格であれ『線維芽細胞』が
散りばめられていて、『損傷』を引き金に目覚ましい働きをしてくれる。
自ら細胞分裂をして仲間を殖やし、彼らが分泌するマトリックスで
周辺を満たし、躰さんがギヴアップしている古傷を新しく修復
し直してくれる。
コラーゲン・エラスチン線維…、これの成分は彼らが造りだして
くれるのですってよ! だから、我々は安心して鍼が打てる!
≪リズナブルな傷を以って、害をなす疵を制す≫
これが我々“病巣直談判型鍼灸師”の信条です。
適材適所の技術をお選びいただく権利は、スポンサーである
皆さまにあるのです。どうぞ、より良くご活用下さいます様に。
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(「刺さなくても鍼」「触らなくてもハリ」のご議論は別項にて
よろしくどうぞ。)