こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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133.【 シコリは潰す、癒着は剥がす、沈着物はこそげ落す】じっとしているだけでも、筋膜は癒着するものだそうですから。
2013.11.23
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今一度、オババは安心してご提唱します。
≪ シコリは潰す、癒着は剥がす、沈着物はこそげ落す≫
H26/5/28 小橋 正枝 のFacebookより~~~~~~~~~~~
Myofascial adhesion=The “Fuzz” 日本語字幕版について
功労者の Yukio Kurano 先生が、「治療家仲間でシェアしてみてください」
とおっしゃいました。
そこで、もう、オババは大喜びでシェアさせて頂きました。
残念なことに、ギル先生は理学療法に堪能な方であって、鍼の真価は
ご存知ない方のようです。
けれども皆さん、これだけは見落とさないで。
ご自分で出来る努力のことを、ギル先生がちゃんと解説していらっしゃいますから !
http://www.youtube.com/attribution_link?a=Sjo65udGtoo&u=%2Fwatch%3Fv%3DcIvWK1Vcq7g%26feature%3Dshare
【Fuzz Speech by Gil Hedley with Japanese subtitles】
≪”筋膜癒着”日本語解説≫
このビデオで、ギル ヘッドリー博士は
私達の全身の筋肉を包んでいる、あるいは隣接する筋肉、靭帯、関節包、
内蔵などに付着する筋膜癒着を紹介しています。
ビデオ序盤(35秒と、1分あたりの2カ所)で博士が指で伸ばして取っている
白い網状の膜が筋膜癒着です。
これは私達が夜寝ている間や、じっと同じ体勢でいる時に作られます。
朝起きて、後ろに体をそって腕をうーんと上にのばしてストレッチするときに、
胸の側面から肩にかけての筋膜癒着を取り除いて、隣接する組織がスムーズに
スライドするように、無意識に行っているものなのです。
博士が言っているように、もし肩をケガして痛みを恐れて朝ストレッチをしないと、
夜寝ている間にできた筋膜癒着がとれずに残り、次の日もまだ肩を痛めたくないから
といってストレッチをしないと、今度は前日の癒着のうえにさらに癒着が重なって
いきます。
ビデオ中盤(2分30秒あたり)で博士が、
① 左の肩甲骨を持ち上げようとしても、厚く固くなった筋膜癒着が阻止していて、
② 逆に右の肩甲骨は筋膜癒着がないので簡単に持ち上げることができています。
動かさない肩に筋膜癒着が重なる→関節の可動域が狭まる→関節に
付着する筋肉が完全に伸縮しなくなり、固くなる→組織間の摩擦が増える
→微細裂傷が起こる→筋膜癒着がさらに増える、という風に悪循環の一途を
たどります。
年齢を重ねると少しずつ体が固くなるのはまさにこの筋膜癒着の積み重ねです。
数日前にできたばかりの筋膜癒着はすぐにとれるけれど、何週間、何ヶ月、何年、
あるいは何十年もかけて積み重ねられた筋膜癒着は、適切な治療を受けない限り
自然にはとれない。これが長年患っているこりや固さが頑固な理由です。
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倉野先生から一つご忠告。
それは「Gil氏は、鍼の効果については述べていらっしゃらない」という事です。
現況、Fasciaの権威としてロバートシュライプ、ジュリアンベーカー、ギルヘドレーの
各氏のお名前が上って来るようですが、この方々の鍼効果に対する見解は、
「(深部)刺鍼の有効性は一切証明されておらず、日常の臨床で効果があるのは、
プラセボか或いはまだ証明されていない事象が起こっているからかもしれない。」
と言う事だそうです。このスピーチは10年も前になされているというのに。
日本の識者の中にも、未だに鍼灸をプラセボ扱いなさる方がいらっしゃいますが、
ニュースソースはこの辺りにあるのかもしれませんね。
鍼灸の真価や臨床をご存知ないとすれば、残念なことです。
アナトミートレインズのトーマス・マイヤース氏や、鍼灸に憧憬の深い
日本の学者方のご研究が俟たれます。