こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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159. 《有機農法と自然農法》【長尾 周格氏のFBより】⇒これは生体という畑の維持・管理にも通じるお話で、糖質制限も含めて飲み物・食べ物の問題でもあります。自らのお体に、安易に(農)薬を撒き散らしてはいませんか?
2015.09.21
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《有機農法、自然農法》長尾 周格氏のFacebookより
オババ考~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これは《生体という畑》の維持・管理にも通じるお話で、
日々の生活上、(糖質制限も含めて)飲み物・食べ物の問題でも
あります。
自らのお体に、安易に、(農)薬を撒き散らしてはいませんか?
本 文~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無農薬、無肥料で栽培する農法を、自然農法と呼ぶ人がいます。
無農薬は大変すばらしいと思うのですが、無肥料というところは
意見が分かれるようです。
施肥は農耕が始まった時から行われていて、特に中国は施肥の
技術では中世まで世界の最高峰の技術を持っていました。
日本でも森林から得られる緑肥が最高の肥料とされ、用いられてきた
歴史があります。
肥料を使わないことになぜこだわるのか?
そう思われる方も多いでしょう。
ちなみに有機農法では、限定的ではありますが、農薬や肥料の
使用が認められています。
農薬を何であれ一切用いない自然農法とは、この点でも違います。
有機農法や一部の自然農法で用いられる肥料というのは、
一般的に家畜の糞などです。
最もポピュラーなのは鶏糞でしょう。鶏糞は自然なものなのだから、
それを肥料に使って何が悪いと思われる方も多いでしょう。
しかし、その鶏糞を排泄したニワトリが何を食べていたかまで
考える人はあまりいません。
現在の養鶏はほとんどがバタリーケージでの飼育です。
飼料はほぼ100%輸入飼料を用いています。その内容は、
・遺伝子組み換えトウモロコシ、
・遺伝子組み換え大豆の油カス(大豆油を搾った後のカス)、
・遺伝子組み換え菜種油カスなどです。
こういった飼料には当然残留農薬や遺伝子組み換え作物に含まれる
BT毒素などが含まれます。
こういった飼料を食べて育てられたニワトリの糞にもまた、
これら危険な化学物質が残留します。
ですから近代養鶏から生み出される鶏糞を畑にまくということは、
農薬を畑にまくことに等しいのです。
そもそもアメリカでオーガニック認証が生まれたきっかけもまた、
近代養鶏などで大量に排出される糞尿の処理のため……
というくらいなのですから。
それなら遺伝子組み換え作物の飼料を与えられていないニワトリの糞を
肥料にすれば良いのでは?と思われる方もいるでしょう。
しかしそんな鶏糞は日本に皆無です。
日本の養鶏で100%安全な国内産の無農薬の飼料だけを与えている
養鶏家なんて、僕の知るかぎり存在しません。
そうやって有機肥料のリスクまで勘案すると、無肥料という選択肢しか、
本当の安全は担保されないような気がします。
そういった問題まで含めて、日本の農業や畜産業のあるべき姿を
考えるべきではないでしょうか。