こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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#031.《新潟大学/脳脊髄神経回路図》
2019.05.05
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《運動機能回復に重要な手がかり》
大学ジャーナルオンライン編集部 神経回路神経疾患 新潟大学
2018年5月8日
テーマ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新潟大学の上野将紀特任教授、シンシナティ小児病院の吉田富准教授らの
研究グループは、脳と脊髄を結ぶ「皮質脊髄路」の中に多様な神経回路が
存在することを発見し、それらが運動動作をコントロールする神経地図としての
働きを示すことを明らかにした。
元記事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大脳皮質と脊髄を結ぶ「皮質脊髄路」と呼ばれる神経回路は、自発的な
運動開始や複雑で巧みな運動動作のコントロールに必要な神経回路として
知られている。
しかし、この回路がどのような種類の神経細胞でつながっていて、最終的に
複雑な運動動作を生み出せるのか、その接続様式や動作原理は不明だった。
今回、研究グループは神経回路を解析する最新の技術を用いて、マウスの
皮質脊髄路に存在する詳細な神経細胞の構成とその働きを探った。その結果、
皮質脊髄路の中には、大脳皮質と脊髄にある多様な神経細胞種によって回路が
作られていること、すなわち「神経地図」が内在していることを見いだした。
これらの回路は、複雑な動作を行う際に、それぞれが異なる運動機能の要素を
コントロールしていることが分かった。
これにより皮質脊髄路は単一の神経回路ではなく、別々の働きを持つ多様な
神経回路の集合体として統合して働くことによって、巧みに運動動作を
コントロールしていることが明らかになった。
この成果は巧みな動作を発揮できるもととなる神経基盤の存在を明らかにし、
脳卒中や脳脊髄の損傷など運動機能が障害される多様な神経疾患において、
どのような神経回路の再建が必要であるかの手がかりを示すものだ。
今後、リハビリテーションや神経回路の再生技術を用いて、今回発見された
神経回路の再建法の開発が期待される。
論文情報:【Cell Reports】Corticospinal circuits from the sensory and
motor cortex differentially regulate skilled movements through distinct
spinal interneurons.
上記の記事「脳と脊髄を結ぶ運動の神経地図」に関連して~~~~~~~~~~
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《神経・血管と雖も、全ては膜に覆われて生かされる。》
この神経を語る時に捨て置けないのが、橋本一成著 『解剖学の抜け穴』
――その 106ぺージに ――
「髄液は脳の脈絡叢というところで作られて、脳室内に分泌され、側脳室、
第三脳室、第四脳室と、脳の中心部を流れた後に大半は第四脳室の天井に
あいている3個の孔(正中にマジャンディ孔、左右外側にルシュカ孔)から
脳の外、クモ膜下腔と呼ばれる隙間に出ます。
残りの髄液は脊髄の中心管の中を脊髄の末端、終糸と呼ばれるところまで流れ、
ここにあいている4つ目の孔(中山の孔)からクモ膜下腔に出ます。
髄液はここから上行性に移り、脊髄クモ膜下腔の中を脳幹部まで戻ってきて、
脈絡叢と、これに付着した「脳室周囲器官」と呼ばれる場所にある
静脈性毛細血管から、静脈へと吸収されていきます。」
――大切なのは 16ページ ――
「髄液は脊髄クモ膜下腔を上向きに(頭の方に向かって)流れながら、
全ての末梢神経の神経周膜管の中に充満していきます。管は漏れることなく、
末端において、神経が知覚終末か運動終末に移行するところで、わずかに
リンパの中に漏れるのです」と。
加えて橋本先生は、「この末梢神経の神経周膜管の中の髄液が『経絡』の
正体である」と言い切ってらっしゃいます。また、近年周知されている
『交通事故等による髄液漏れ』は、この神経周膜管の破損に他ならない。
★ならば我々は、運動器を介して神経周膜の再生にも寄与できるはず。
白血球たち、線維芽細胞たちを支援すればよいのですから。
★忘れてならないこと。《血液⇒リンパ液⇒髄液》は、我々の飲食物によって
作り出されると言う事実。舌の好みだけに合わせていてはいけませんよね。