こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | #038.《掃骨鍼法》Q&A

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

#038.《掃骨鍼法》Q&A

2019.05.20

                                                                              リンクボタン

掃骨鍼法についてお問合せ有難うございます。


 本来、生体は自ら修復する能力を持っているものですが、様々な悪条件が重なるとそれが出来なくなる時が来ます。
 患者さま含め、自分自身の努力が報われなくなった時、何処までも対応する方法は?と考えます。
 少し古いものですが、2010年のメールの遣り取りが残っていました。
心境は今も変わりませんので、少し修正をしてお返事とさせて頂きます。

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Q.『掃骨鍼法』に大変興味を持っています。
A. 有り難うございます。
 掃骨鍼法は小山曲泉翁の提唱で、明治東洋医学院専門学校を発祥の地としています。
 が、もはや師匠と呼べる方がありませんので、心得のある先輩方とコミュニティーを作って研鑽したかったのですが、世代的にITの活用は無理だったようで、我々は相変わらず少数派です。


Q.勉強する術をお聞かせ頂ければ・・・。
A.書籍も最早絶版となり、母校に数冊を残すのみです。
 けれど最近、私のブログも増えてきましたし、Facebookでもかなり意見が言えるようになりました。
これらを参考にして下さいますか?

https://ms-kobashiz-acupu.on.omisenomikata.jp/diary/1657666 
/お店のミカタ日記

https://www.facebook.com/acupun2 
/
小橋のFacebook


➡老婆心ながら、くれぐれもお伝えしておきたいこと、それは…
♦決して、始めから強刺激を目論んではならない。
(病巣に傷を抱えているが故に、結果的に強く反応しやすいことは
否めませんので。)
♦施術部は必ず骨格上に探り出し、骨と言うお皿の上で処理する。
(加療反応は有って当然ですが、医療事故は起こしてはならない。)
♦患者さま参加型の態勢を日ごろから構築しておくこと。
(双方から何でも言い合える雰囲気と、自覚症を何処までも
聞き取る心構えが必要です。)
♦用鍼は、現在使用中のものから、病相に応じて順次持ち替える。
などです。


➡この方法に納得がお出来になりましたら、最終的にはお互いさま、鍼を打ち合う機会を持ちたいですね。

 そして「日本の鍼灸は守備範囲が広く、鍼灸師の層は厚いのだ。」と認識し、夫々の立ち位置を尊重し合い、all Japanのサークルが出来ると良いなと願っています。
 パソコン音痴で一本指打法…、急ぎにお役には立ちませんが、どうぞ気長にお付き合い下さいますように。
         よろしくお願い申し上げます。 
             こばし鍼灸院 小橋(本多)正枝 拝

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Ⅰ.掃骨鍼法Q&A 
Aさん : 質問お願いします。
  Q1.「これは掃骨鍼法でないとあかんわ」と思われる症状(訴え方)   ありますか?
  Q2.ご経験でいいのですが、患者さんの全身疾患…糖尿病の人が多いとか、タバコを吸っている人に多いとか感じるところはおありでしょうか。ご指導いただければ幸いです。
こばし :
 >Q1:「これは掃骨鍼法でないとあかんわ」と思われる症状(訴え方)
  ⇒最近は、口コミで見えますので類を持って集まっている感じです。
  が、「あっちこっち行ったけど」「いろいろやってみたけど」がキーワードでしょうか。初見の患者様の場合、説明は十分と、鍼は細いめ・浅いめ、鍼数少なめで加療反応をみます。
   以後は前回の反応を聞き取りつつ、ドーゼを決めて行きます。
  また掃骨を始める時期は…自発的に治療に≪不足≫感じられたら、スタートの潮時と確信できます。
 >Q2: 例えば糖尿病の人、タバコを吸っている人に多いとか感じるところは?

  ⇒全身に毒が回っているようで嫌ですね。こういう疾患を抱えている方は、主訴も多彩ですから、
  ①  運動器として考える(圧痛・硬結・可動域障害など)以外に、
  ②  内臓の働きを良くするための鍼を全身に散りばめます。
  局所から湧出する老廃物も大循環にのせ解毒~排泄を促すためです。
 答になりますでしょうか?
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Ⅱ.【骨格を研ぎ出す=掃骨鍼法】Facebook 140420
 ハードな治療と眉をひそめること無かれ。100歩譲って、「様々な療法を試みて確変を得られなかった場合の最後の砦」と位置付けて頂いても構いませんから。
 我々掃骨派鍼灸師は、ハリを以ってそぎを掛けます。
≪癒着は剥がす・シコリは潰す・沈着物はこそげ落す!!!≫

 MPS研のDr.は、局所の老廃物を潅流させる目的を持って補液を注入される。
 筋肉注射程度の痛み止めを打つのとは、根本的に違います。

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 私の説明は今も変わりませんが、MPS研究会のお医者方の注射法は、現在『ハイドロリリース』として展開していらっしゃいます。
 一方我々掃骨派は、鍼と言うツールを以って直接ご本人の体液に揺さ振りをかけ、≪癒着は剥がす・シコリは潰す・沈着物は削ぎ落とす≫。
 よって我々の療法は、≪Fasciaリリース⇒結合織鍼療法≫。

 
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Ⅲ.お医者は注射療法でリリース2018/2/5より

Aさん : 「僻地離島から始まる医療改革!! 
 心ある医師はいるんです。尊敬します。「ハイドロリリースとエコーという共通言語」を開発した先生方に敬意を表します。m(_ _)m 」

  離島発ハイドロリリース 日経メディカル2018.02.05
◎広がるハイドロリリース《1》
常勤整形外科医不在の島で腰・肩痛を治せるワケ
局所の痛みに薬液を注入する新治療法を導入

こばし : 筋膜⇒Fasciaリリースは現在「エコーガイド下 ハイドロリリース」として展開中です。
 疼痛患者は2,000万人とも言われ、お医者のみならず手分けの出来る我々技術者にも期待して下さっているのですよ。
 疼痛に対応できる技術を磨いておく必要が有りますね。

この記事の主は、『2016年1月のドクターG』白石吉彦先生。
MPS研究会(現JNOS日本整形内科学研究会)のお一人です。
  ドクターG白石    (動画)


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