こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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物置←#022.《JNOS》 日本整形内科学研究会のこと
2019.01.01
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JNOS日本整形内科学研究会の注射療法についてお訊ね下さった方に
(JNOSは旧MPS研究会です)
幸いなことに「NHKためしてガッテン」「ドクターG」で紹介されていますので、下記のURLから動画をご覧ください。
現在お医者方のなさる注射療法は、「ハイドロリリース」「Fasciaリリース」「筋膜リリース」と表現され、疼痛や凝りに効果を発揮しています。
従来のペインクリニックや整形外科で行われる「消炎鎮痛剤の注射」や、神経ブロックとは根本的に目標が異なります。
何故なら、その病巣には筋膜やその他の結合組織のキズや癒着に問題があることが判ってきていますから。
従って慢性症状に対して「一過性に痛みを止めるだけ」の処置では根本治療にならないと言う事です。
勿論リハビリやご自分の努力が必要ですが、より有効にするために我々(鍼灸)の領域でも「癒着は剥がす・しこりは潰す・沈着物は削ぎ落とす」と言う点で、目標を同じにしています。
1.2015年9月ためしてガッテン「頑固な肩こり」
MPS研Fasciaリリース/ガッテン150909NHK動画約33分
注射療法:木村裕明医師 鍼療法:黒沢理人鍼灸師 理学療法:竹井仁先生
2.2016年1月の『ドクターG』白石吉彦先生。
MPS研Fasciaリリース/ドクターG白石1601NHK動画
3. 離島発ハイドロリリース/白石吉彦Dr.日経メディカル記事
P/S ご参考に
痛みの段階を100パーセンタイルに置いてみますと、
・表層の数%は「自分で努力してよね」と言うレベル。
・底辺の数%は専門のお医者さまに丸投げしなければならないレベル。
・中の90パーセンタイルが問題で、自分がどこに位置しているかを認識しておく必要が有ります。ここに出演されたドクターはトップレベルの技術者でもありますが、番組で紹介されているFascia リリース・ハイドロリリースが、90パーセンタイルのすべてが1回2回で著効が上がるものではないと言う事を心得ておく必要が有ります。病巣の位置・深さにより治療回数も期間も異なります。
然るべき手立てを施し乍ら、生体が健康を取り戻す(局所を再構築する)にはそれなりの修復期間が必要です、
我々が鍼ばかりでなく、灸・火鍼、刺絡療法を駆使するのは、その幅広い病相に対応するためです。
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★JNOS日本整形内科学研究会HP
私はここを、自分のホームルームと独り決めしています。
なぜか?
私がこの会に加入させて頂いたのは、2012年のこと。
それまではDr.のみの世界でした。それまでにも、学術集会の
ポスターは目にしていたのですが、資格に阻まれて受講することが
出来ず臍をかむ思いでした。
が、いち早く他職種連携の必要を感じられた先生方によって、
我々にも門戸が開かれ、現在に至ります。
それは、現JNOSの目標がこの様な処に有ったからです。
【経験知の言語化】
以下は、私が最も取っ付きやすくて、トップクラスのDr.の
言葉です。
>経験値の言語化は、まさに私が旧MPS研究会時代からこの
8年ほど意識してきたことでした。そのため、医師や歯科医師や
療法士や鍼灸師らの治療現場に直接足を運び、自身で体験し、
見学し、議論し、現場で起きていること自体の言語化に務めて
きました。
➡このことは紛れもなく、JNOSの一貫した姿勢だと断言できます。
我が掃骨鍼法も、有難くその洗礼(?)を頂戴致しました。
その結果、少数派ながら、掃骨鍼法の名称も技術も生きながらえて
います。そして、いずれの研修会でも、「理学療法」のみならず
「鍼治療」や「掃骨」の名称まで飛び出してきます。当会ならではの
ことだと思います。
最近耳にしたキーフレーズ、
―Where is the source of pain?ーー
我が家は、患者共々、これを繰り返して繰り返して探し求めて……
市井の皆さんより少し先に行き着いたところ……そこに掃骨鍼法/
骨格ケレンがお役に立っていると申せましょう。
多職種・他職種の連携について
関東で《病(院)鍼(灸師)連携》の活動をしていらっしゃる長谷川
尚哉先生が、次のようにお口添え下さっています。
勇気百倍です❢❢❢
「2018年12月4日、小橋先生のフィードから(シェア分部略)
この活動は前にも書いたけど既に実現している医師・鍼灸師が
集っている希有な会です。
吉村先生(吉村 亮次:JNOS会員・日本超音波鍼灸協会主事)の
活動も病鍼連携連絡協議会で御登壇いただき拝聴しました。
今後も広がりをみせるといいですね。」
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――JNOSに関する資料――
《拾い出しコラム》【34.《MPS研究会》多職種連携・統合医療の
一員であるために/前回投稿日:2017/09/11】より
>ご覧になりましたか?2015年「NHKためしてガッテン」、
2016年「ドクターG」など。
このTV番組で「エコーガイド下筋膜リリース(現況、Fasciaリリースと
呼称します)」を紹介したMPS研究会が、今とても注目されています。
けれど取材を受けたMPS研究会のお医者方は、決して「自分のところに
いらっしゃい」という気持ちで出演してはいらっしゃいません。
レントゲンやMRIの検査にも出ず、主治医からも無視されている
市井の患者方に「こんな治療法が有るんですよ」と選択肢を示し、
また主治医方には、「治療法の一環として是非ご一考を」と
呼びかけていらっしゃるわけです。
TVをご覧になった方はご存知でしょうが、リズナブルな注射療法で
著効が上がる一方、手間ひまの掛かる患者方を十分にフォローするには、
お医者方に取って、時間的にもコストの面でもお気の毒な事態を
伴います。
また、注射針と鍼灸針には夫々特異性があり、我々コ・メディカルが
期待されるところでもあります。
そこでその依頼を受けたときに、いつでも「はい」と受けて立てるだけの
技術と知識、心意気を培っておかねばなりません。
エコーガイド下 Fasciaリリースも、我々と無縁ではありません。
ただ我々押し手・刺し手の両手を駆使するタイプの技術者にとっては、
エコーのプロブを持つために、片手に明け渡す訳には参りません。
但し、エコーは、我々の技術の正確さを証明する手段となります。
その様子を、MPS研究会(現JNOS)のFacebookでもご覧いただけます。
ご参考にどうぞ。
https://www.facebook.com/jmps.japan/?fref=ts
★MPS研Fasciaリリース/ガッテン150909NHK動画約33分
★YouTube エコーガイド下腰部多裂筋下 生食注入法「初見でどこまで治せるか!?」(15:57)
★ MPS研Fasciaリリース/ドクターG白石1601NHK動画 (一部)
★ 離島発ハイドロリリース/白石吉彦Dr.日経メディカル記事