こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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#49.《掃骨鍼法 徹底治療の例》再編集
2019.07.04
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Facebookをなさらない方、または、コメント欄を読まない方の為に、スレッドを纏めました。
掃骨鍼法で、やっと治療の手がかりを得た症例です。
皆様はここに至る前に、適切な治療に巡り合われますよう祈っています。
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施術者の人柄にも技術にも夫々個性がありますが、この投稿者は大分で徹底治療の一翼を担う、同志と言える鍼灸師さんです。
我々の鍼法は未だに理解者が少なくて、私は控えめのカミングアウトしか出来ていませんでしたが、この動画は既に数百名の閲覧が有ったようです。
私メも健康余命の面から考えて、賛同の立場からシェアさせて頂きました。
私の経験からしましても、ここに到る患者方は”三途の川”から逃げ還って来た…と言う印象があり、我々も”最後の砦”として受けて立たざるを得ません。それだけに、何処からもクレームの付かない処まで高めておかねばなりません。
見識あるご意見、またご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。
こばし鍼灸院 (研珠庵アキュ) 小橋(本多)正枝 拝
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ーー元 記 事ーー
巨大な備長炭状態になった大腰筋・腸骨筋の、刃針(はしん・はばり)による最強度の治療です。
リーマンショックのあと、建設会社を潰さないために棚田をまとめる仕事を重機を使ってやらせた時期がありました。そのとき傾斜45度、幅10メートルの法面が出来ました。その草刈りを20歳から26歳までやった疲労が、30歳を過ぎて出始め、35歳の時にドロップベッドでぶっ壊されたあとの治療です。
【動画】★掃骨鍼法徹底運用の例 by 玄珠堂
こばし:「随分乾いた音がしてますね~。
いかれた腸骨に張り付いているのが腸骨筋で、停止部が鼠蹊部の深部の大腿骨。これと入れ替わって大腿直筋。膝周辺で交差して下腿から足関節へ。
だから足首の感触が良くなって当然だと思うけれど、何れこの流れの浚渫作業もしておいた方が良いですね。もうやってる?」
げんちゃん:「やってます。が、やる前に私がバテバテになっています。」
こばし:「私んとこにも、ヘルニア手術 後遺症の婦人が毎週治療に見えます。
来院当初に宣うた、腰から足底に至るまでの様々な症状の訴え…… 「ふん、ふん」と聞いてはいたものの、殆ど理解しがたかった。
思い起こせば、まるで生き埋め…クラッシュ・窒息状態からの救出劇の有様。
局所の筋・骨格は、化石の発掘➡遺跡の発掘➡今は液状化現象を帯びて、エゲツナイ汚血の浚渫作業中です。
こちらの体力・指の力も然ることながら、ご本人の使命感を伴う『治りたい一心』に裏打ちされて、見事なコラボ中です。いや~、祈らずにはいられませんよ~。
凄まじい、疾病との闘いの後の何時もの対話は、「この辛さは決して一人分ではないね~。ご先祖方にもきっと同じ様に苦しんだ方がいらっしゃるに違いない。蒼穹から見守って下さっているか、ひょっとしたら、すぐ側に来て応援して下さってるのかもしれないね」って。」
←深部を解すとともに、皮膚と皮下組織の癒着も削ぐ。
ヘルニア術後の創痕が、最後まで治療を妨げる。 シコリはまるで棒鱈状で、化石の発掘~遺跡の発掘。湧出して来る汚血は、血液とは似て非なるヘドロ。
《同症例を語る↓↓↓》
★後仙腸靱帯と仙結節靱帯/仙腸関節 外後方靭帯領域(Hk's症例 on 2019/05/25 )
こばし:「笑っちゃうね~、(彼も)やっと蘇って来た? 指が痛いでしょう。私も爪が変形してる。
こういう病巣は、刺絡するとエゲツナイものが出ると思いますよ。」
げんちゃん:「オババのおかげや。40歳までに嫁をもらえる腰にしてやらんとなあ…。
子作りの最中にぎっくり腰起こしたんでは、男として情けないからなぁ…。もう親ごころやで。」
こばし:「それなら、仙骨中ほどに怪しげな反応を見付けて、先ずお灸で緩めてもいいねェ。 」
げんちゃん:「それが賃貸契約の関係でお灸が出来ないのです。大分は鍼灸治療に対して無理解です。業界筋も刺さない針を推奨しています。首藤傳明さんからしてそうです。困りものです。
超浅刺で効く範囲なんて、たかが知れています。
それに、仙骨中ほどには何の怪しげな反応もないのです。ひたすら、異常にコリが肥大した筋肉が出す症状です。これ、リーマンショックの後遺症でもあるのです。
傾斜45度、幅10メートルの法面を重機で作らせたのです。それを人間が手入れするのは無理というものです」
こばし:「柳谷素霊先生流には行かないものかしらん。
先ほど痛みの100パーセンタイルの話を書いたところだけれど、苦しんでられるのは上っ面に位置してるヒトではありませんからね~。ちょっとコピペさせて頂きますよ~。」
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『例えば《痛み》を100パーセンタイルに当てはめてみると…
・上澄み数%は「ご自分で努力してよね。」と言うレベル。
・水底の数%は、専門医に丸抱え願わねばならないレッドフラグ。
(骨折・悪性腫瘍・感染症など)
・残り80~90%の方が、適切な処置を受けていない可能性。』
こばし:「ここに登場するのが、様々な痛み止めや脳に関する資料や本。
けれど、メスが入ったり、薬漬けで悪化した身体を取り戻すのは、本当に大変です。前述の患者さんの骨格は、化石の発掘みたいでしょ?」
げんちゃん:「そのとおりです。化石の発掘です」
こばし:「事件や事故でなければ、超オーバーユースってこと?何れにしても切崩すしかない。後始末を生体に託して。」
げんちゃん:「相手は筋肉ですから何があっても問題は起きません。筋肉の先は骨盤です。
今日は、畳針を注文しましたが使わずに済みそうです。オーバーユース、オーバードーゼをやっているのは西洋医学ですよ。
その後始末を引き受けているのは、腕の立つ鍼灸師ですよ。
笑えるのは、彼が整形外科を受診した時「精神的問題でしょう」と言われたことです。
この筋組織が精神的問題ですかね? 笑っちゃいましょうよ。」
こばし:「こんな場合、筋肉が根を張る骨格もかなりいかれてる。歯周ポケットをめくってみたら、歯根膜も傷んでて……って感じ。
この方、それらしい痛みを感じ始めたら蘇りの証拠。〆たものです。
この感触のわかるDr.は数人いるにはいる。でもお医者方は、様々な括りが有って、我々の様に時間の提供が出来ない。
だから、この治療を受けて立てる技術者の裾野を広げておかなければね~。」
げんちゃん:「この動画は、自分で見ても笑えますよ(^^)」
こばし:「ほんと。申し訳ないけど、何度観ても笑えて来るね~。
それも、必ず峠を越せると言う確信があるから❢
Junちゃん:「懐かしいです。店やっていた頃は、こんな患者さんが多かったです。」
こばし:「Come back, Jun-cha~~~n❢」
令和3年の現在1.2mm径の小針刀(右4本)が入手できたので、かなり効率が良くなってきました。