こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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★73.喫煙と筋骨格系の損傷/MedicalTribune
2020.02.01
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《スポーツマンよ、心せよ❢》(スポーツマンに限らないけれど…) 小橋 正枝のFacebook 令和2年1月30日
運動器に注目するなら、筋がギュ~~ッと縮むことで関節の向こう側の
骨を手繰り寄せる。筋なるロープを握り締める掌は骨格に他ならない。
起始部・停止部・繋留部……の損傷は、口腔に起きる虫歯・歯周病を
彷彿とさせる。喫煙のみならず、糖質然り。
損傷部位に潅流する血液に毒を混ぜるべきではないよね?
元記事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《喫煙が筋骨格系損傷リスクを増大》
Medical Tribune 2017年12月08日
《喫煙が筋骨格系損傷リスクを増大》Medical Tribune (2017.12.08)
米・Womack Army Medical CenterのSheryl Bedno氏らが、米国陸軍兵士を対象に喫煙およびトレーニングに関連した筋骨格系損傷についてメタアナリシスを行った結果、喫煙者では非喫煙者に比べて筋骨格系損傷のリスクが約30%高いことが分かった。詳細はMed Sci Sports Exerc(2017; 49: 2191-2197)に発表された。
喫煙強度とリスクの高さが関連
米国軍人における喫煙率は約35%と、一般人口(民間人)の喫煙率(約19%)と比べて高く、以前から問題視されている。また、筋骨格系損傷はランニングや軍事訓練などに関連して発症し、特に軍人の間では共通の問題である。喫煙は、骨強度を低下させることにより筋骨格系に影響し、回復を遅らせるといわれている。
筋骨格系損傷についての過去の研究では、危険因子としての喫煙には複合的なエビデンスが見られた。そこでBedno氏らは、2016年10月までに発表された文献を検索、レビューを行い、米国陸軍の軍事訓練に関連した筋骨格系損傷(下肢のオーバーユース損傷)における喫煙の影響を検討。129件の研究から質の高い18件を選出してメタアナリシスを実施した。喫煙強度と性についても検討を行った。
その結果、男女とも非喫煙者に比べて喫煙者で筋骨格系損傷のリスクが高かった〔率比(RR):男性1.31、女性1.23〕。さらに、喫煙強度と筋骨格系損傷リスクの高さには関連が見られ、喫煙強度が低い人に比べて、高い人ではリスクが高いことも分かった。最も喫煙強度が高い人のRRは、男性で1.84(95%CI 1.50〜2.25)、女性で1.56(同1.25〜1.96)に上った。
今回の研究では、どの程度の喫煙期間が筋骨格系損傷リスクに影響を及ぼすかについては明確には示されなかったが、数カ月間の喫煙でもリスクは増大していたという。
同氏は「今回の研究により、喫煙がトレーニングに関連する筋骨格系損傷の中等度の危険因子であること分かった。喫煙はトレーニング関連の損傷リスクを約30%増加させており、喫煙を継続すればリスクはさらに上がる。全ての人ができるだけ早期に禁煙するよう推奨する」と述べている。
今回の研究は陸軍兵士におけるトレーニングに限定されているが、一般成人の高強度の運動においても喫煙は筋骨格系外傷の中等度リスクとなる可能性があるという。
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