こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | ★111.《石灰性腱炎》日本整形外科学会

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

★111.《石灰性腱炎》日本整形外科学会

2021.08.13

                                                              リンクボタン   歌島先生の記事追加。2022.04.04 
投稿2⃣  歌島大輔先生より配信 2022/03/30
 投稿1⃣の記事は歌島大輔先生のものと思われ、その後追っかけをしていまして、直近のメルマガに次のような展開がありました。抜粋致します。
歌島大輔先生の公式メールマガジンより《テニス肘にお困りの人はいますか?》 
>「こんにちは、歌島です。今日はテニス肘に関するお話です。先に論文をご紹介します。でも、読まなくて良いです(笑) 説明しますから。
------Shangzhe Li et al. Journal of Shoulder and Elbow Surgery

A systematic review on efficacy of different types of Platelet-Rich Plasma in the management of lateral epicondylitis--------------------------------------- 
 これはテニス肘におけるPRP注射の効果に関するモノです。ちなみに
PRP注射】というのは自分の血液で作った血小板成分が多い液体で、それを注射することで副作用少なく慢性化した痛みに効果を示すという治療です。 
 PRP注射には白血球が多めに含まれたものと白血球が少なめのものの2種類があります。
 この論文では、この2種類の治療効果の差を調べています。結論、「差はなかった」という なんともつまらない結果なんですが、ポイントは、どっちにしても「テニス肘に効果があった」ということです。 
 僕はPRP注射や幹細胞治療なども、こちらの動画などで否定的な立場をとってきました。 

【再生医療】肩に注射する危険性を肩専門医が解説【PRP?幹細胞】

https://utashima.biz/Lb4676/16121
 でも、テニス肘のように「筋肉の付着部の炎症」においては期待しています。
 これを付着部炎、英語でenthesopathy(エンテソパチー)と呼びます。
これは筋肉が骨にくっ付く場所というかなり限局した小さい範囲の炎症です。
 で、ここは骨と筋(腱)の境目であり構造的にもろいんですね。ですから、炎症も起こりやすく、そして、慢性化しやすい。そこに、ピンポイントにPRPを注射するとおそらくですが、再度、ちょっと強めに炎症が起こります。
 これが慢性化して治すのを諦めてしまった身体を再び呼び起こすスイッチになると考えていて、それが一時的には痛みを増やすけれども、最終的には痛みを減らしてくれるというデータにう結びつくんだろうと思っています。
 ちなみにこれを腱板断裂に応用しようとしていますが、すでに断裂したモノには厳しいと考えます。
テニス肘はあくまでも「付着部炎」それも慢性的な炎症。
 それと、断裂した腱板はまったくの別もの。言うなれば、腱板断裂は付着部断裂ですから、付着部炎と同じ治療で良いわけがないということですね。
 また、明日、お会いしましょう!

➤hari-bahba:有難うございます!!! 

「enthesopathy(エンテソパチー)、付着部炎」について。
 これは、我々掃骨部員が日々取り組んでいるところです。
それをお医者である歌島先生が解説して下さるところに、我(々)が常日ごろ言いつのっていることが、ただの妄想ではないと保証していただいているようで、とてもとても有難いのです❣
 因みに、我々は運動器に関するその病巣を『圧痛・硬結・皮膚の異常・御本人の自覚症(痛み・可動域制限)』などで捉えます。もとより傷つき・サビつきしているところは、筋・腱・骨』などの移行部がほとんどで立体構造物。
 これを我(々)は綱引きに譬えます。ロープ(筋)も勿論傷むでしょうが、最もダメージを受けるのはロープを握りしめている参加者の手のひら。
 ならば、生体が修復できなくなった古傷を、鍼というツールで新しいキズに置き換え、組織再生をやり直してもらう。後始末はすべて御本人の体液ですから副作用のある筈がない。
 話し出すとキリがないのですが、お陰様で今年も良い年になりそうです❣❣

投稿1⃣《石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)》日本整形外科学会の記事の考察

https://www.joa.or.jp/.../condition/calcific_tendinitis.html 後段にコピペ
                   石灰沈着性腱板炎
2021.08.11のFacebookより

《老い先短いhari-bahbaが世に問うておきたいこと》
最近、掃骨の仲間がこう表現してくれました。
>「病巣は冷凍のお肉だ。表面は溶けて柔らかくなるけど、深部はまだ凍てついたまんま……。」
➤ 言い得て妙です❣ となると、刺絡で引き出されるヘドロは、体内で役に立たない ”ドリップ” ってわけ?
元記事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【石灰沈着性腱板炎/日本整形外科学会】

https://www.joa.or.jp/.../condition/calcific_tendinitis.html 
 本文より抜粋『……この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時が経つにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していきます。石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。――』
➤上記の症例は関節に特化していますが、私は常々『石灰化~骨(棘)化は、牽引のかかるところなら何処にでも起きる』と感じています。ですから上記の表現は頗る同意・同感で、我が意を得たりです。
 トドのつまり、《”軟部” 組織》であるべき所が《棒鱈・コンクリート・タイル》状に器質的な変化を来している(とイメージします)。
 我(々)はそれを捉えて、ていねいに斫って行く訳です。
 ADLであれ、スポーツであれ、はたまた理不尽な事故であれ、生体が損傷治癒しそこなって異物化・固形化したものを、砕いて砕いて削って削って。それはそれは涙ぐましい努力をしています。

 病巣まで解し切る『掃骨鍼法』の技術はまだしも、それでも格変が得られない場合に併用するのが『刺絡療法』。 これには「グレーだ、ブラックだ」との声も聞こえて来ますので、「あくまでも身内(同然の人)にしか致しません」と謳わざるを得ません。が、処々遍歴を重ねてきた患者方には今の所、これしか手立てがありません。
 で、クレームのつかない方法が有れば、是非々々お知恵・お力をお借りしたいのです。宜しくどうぞ。
             大阪のhari-bahba
P/S ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 昨年からスポーツ関係の方がチラホラ、来て下さるようになりました。そして遅ればせながら気付いたこと……。
 深いダメージを受けたお身体ほど、痛覚が異常に過敏になっている(事が多い)ということ。
 そしておっしゃる、「身体に染み込んだダメージの思い出・・・かつての栄光がそれを代償してくれるわけではない。」
 真剣白刃の治療を以って、患者方自らがトンネルの向こうに光を見出される。
 そして私は、こんな方に背中を押され、お尻を叩かれ、励まされ、教えられる。

 お陰様でドン・キホーテの痩せ馬は、今年も元気です。       こばし鍼灸院 小橋正枝
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《石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)》日本整形外科学会の記事コピペ
https://www.joa.or.jp/.../condition/calcific_tendinitis.html

肩周辺の症状
《症   状》
 夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります。
 発症後1~4週、強い症状を呈する急性型、中等度の症状が1~6ヵ月続く亜急性型、運動時痛などが6ヵ月以上続く慢性型があります。

《原因と病態》
 40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
 この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していきます。石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。

《診   断》:「石灰沈着性腱板炎」
 圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。
肩関節の関節包や滑液包(肩峰下滑液包を含む)の炎症であるいわゆる五十肩(肩関節周囲炎)の症状とよく似ており、X線(レントゲン)撮影によって腱板部分に石灰沈着の所見を確認する事によって診断します。
 石灰沈着の位置や大きさを調べるためにCT検査や超音波検査なども行なわれます。腱板断裂の合併の診断にMRIも用いられます。

《予防と治療》
=保存治療=
 急性例では、激痛を早く取るために、腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引する方法がよく行われています。
 三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の滑液包内注射などが有効です。

 ほとんどの場合、保存療法で軽快しますが、亜急性型、慢性型では、石灰沈着が石膏状に固くなり、時々強い痛みが再発することもあります。
 硬く膨らんだ石灰が肩の運動時に周囲と接触し、炎症が消失せず痛みが続くことがあります。痛みが強く、肩の運動に支障がありますと、手術で摘出することもあります。

 疼痛がとれたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。

関連物追加
 YouTube:★【石灰沈着性腱板炎】肩の石灰が治らない人の原因TOP3(2020/08/19up)(6:45)





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参考記事:《モヤモヤ血管Dr.奥野裕二先生の解説》
《ジャンパー膝・膝蓋腱の炎症(10:18)》2019.11.25
 奥野先生は膝を例にとって、非常に解りやすい解説と映像を提供して下さっています。
「炎症を起こし血管が侵入すると、そこに石灰化・骨化が起きる❢」(5分45秒のところ)

 我(々)は、施術者の触診と患者方の主訴を重要な情報として、病巣をキャッチし処理いたします。
 何度でも申しますが、それは腱のみならず、筋の起始部・停止部・付着部など牽引の掛かるところに多発しています。
整形外科学会の記事と併せて、虫歯・歯周病・石灰沈着様の現象が体内に起きているということ、納得して頂けましたか?
・「ステロイド注射は組織をもろくする。」ということも熟慮して、鍼灸をご活用頂くことは賢明な策かと存じます


 






                      《石灰沈着》は牽引のかかるところなら何処にでも出来る。 

★111.《石灰性腱炎》日本整形外科学会

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