こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | 7-3.《韓国ドラマ『馬医』―恵民署の庭で》

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

7-3.《韓国ドラマ『馬医』―恵民署の庭で》

2023.06.18

                                 鍼灸院の口コミサイト「しんきゅうコンパス」 リンクボタン

《韓国ドラマ『馬医 第21話』》【鍼治療の効果を語る】ドラマを見て記す2015-06-24
圧巻は、恵民署の庭で交わされる首医コ・ジュマンと医学生たちの対話。薬漬けの今の医療を痛烈に批判しているようです。
 この頃の鍼道具に含まれていたメスは除きますが、「撫で擦る小児科的“優”から病巣を解しきる外科的“剛”まで」と言う日本鍼灸の守備範囲は、見直し活用されるべきだと実感しました。

《21話 10分~14分の所》首医、治腫庁の設置について語る...
首 医 「恵民署の患者の一番多い病は?」
医 生 「腫れ物(感染症)です」
首 医 「では、民の死亡原因で一番多い病は?」
医 生 「それも腫れ物です。」
首 医 「その通り。それだけ重要な病だ。
 体内の邪気が蓄積して発病し、初期には痛む程度だが皮膚に達すれば皮膚をただれさせ、内臓に達すれば五臓六腑に腫瘍を生じさせる。最後は治療が効かず、患者を死に至らしめる。
 この恐ろしい病は患者の身分に関係なく多くの命を奪うが、治療は決して公平ではない。王室や両班は高価な薬剤で治療を行えるが、貧しい民は治療も受けられず死んでゆくのが現状だ。病の治療には不公平がまかり通っている。それがこの国の医療の現実だ。
 そこで恵民署は閉鎖中だった治腫庁を再建し、民を対象に治療を行うこととする。」
医 生 「ですが、治療には高価な薬剤が必要です。多くの患者をどうやって……。」
首 医 「だから、我々は治療に鍼を使う」
医 生 「鍼を?」
首 医 「薬と違い、鍼には金がかからない。医員の労力のみで賄える。
 金や薬がなくとも、鍼があれば民を救える。よって今後、恵民署の治療は鍼を重視する。」
首 医 「治腫指南…。今から100年前、イム・オングクが著した腫れ物に関する医書だ。
 噂によるとその医書には鍼に依る外科的治療の方法が書かれている…。」
医 生 「鍼に依る外科治療?人の躰を切ったり割いたりして病気を治す方法ですか?」
首 医 「その通りだ。残念ながら、その書は戦乱で消失し、今では誰一人その治療を行えない。だが、先人ができたなら我々も必ずできると信じる。
 研究されなかったのは…。」
医 生 「金にならないから…。薬の方が利益になるから。」
首 医 「そうだ。だから、医員は鍼の修業をおろそかにし、貧しい患者が命を落として行ったのだ。」

➤このドラマ、今は残念ながら無料で見ることは出来ません。
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 ドラマの世界とは社会も生活形態も全く異る…と言いながら、痛烈に今の医療の在り方を風刺している。この頃の鍼具に含まれるメス様の刃物を除外せねばならないが、三稜鍼を用いた「刺絡療法」は我々の領域に残されている。


 いずれにしても、鍼灸を活用した医療体系は(このドラマを別にしても)再構築されるべき。
 然る人の曰く
『…とにかく役に立つ鍼灸という医療技術、お医者や役所も交えて、みんなでその使い道や使い方、考えて参りましょう。≪将来の日本を支えるのは鍼灸のある医療、復興すべきは、鍼灸のある故郷の風景…≫ です。』

➤Oh,Yes !!!





                       かつての鍼医は外科も担っていたのですね

7-3.《韓国ドラマ『馬医』―恵民署の庭で》

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