こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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25.腰痛の原因と治療byTMS ―シリーズ41―
2012.06.30
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【長谷川 淳史先生(TMSジャパン)の世界情報】
根拠に基づく腰痛の原因と治療―シリーズ41―
オババ考~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここでは「腰痛」を代表として述べられているが、身体を動かす為に
生じた運動器(筋肉と骨)の疾患として、全身どこにでも応用できる
考え方ですね。
(文中の⇒部分はオババの見解であって、TMSジャパンとは
無関係であることをお断りしておきます。)
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■急性腰痛患者186名を対象に、
①2日間の安静臥床群、
②ストレッチ群、
③日常生活群 に割り付けたRCTによると、
ストレッチ群は安静臥床群より欠勤日数が少ないものの、
日常生活群には及ばないことが判明。
◎ 急性腰痛の特効薬は、日常生活の維持。
http://1.usa.gov/mOolz9
⇒細胞達を健全に働かせるには、ADL(日常の動き)と云う刺激が不可欠。
■健常者402名を
①腹筋強化運動+教育プログラム群と
②教育プログラム群
の2群に割り付けて2年間追跡したRCTによると、
両群間の腰痛発症率には差が認められなかった。
✘ 腹筋強化運動は、腰痛を予防できないことが判明。
http://1.usa.gov/p3JqOY
⇒「強化運動」となると、皆さんは歯を食いしばって頑張って仕舞うしょ?
これ曲者。ウィークポイントを庇いながらの運動は、益々アンバランスを
助長してしまう。これは要注意ですよ~。
■航空機製造会社に勤務する3020名を対象とした、4年以上にわたる
前向きコホート研究では、腰の柔軟性を測定することで、
①過去の腰痛歴や
②将来の腰痛発症率は
予測できないことが判明。
腰痛疾患に対するストレッチの有効性に疑問あり。
http://1.usa.gov/nrEjPB
⇒ここでは、腰の柔軟性、ストレッチ運動に疑問を投げかけている。
? 作動時の構え(気合)はどうだろうか。
■“ストレッチ運動”と『筋肉痛』や『スポーツ外傷』に関する7件のRCTを
吟味した体系的レビューの結果、
✘“運動前後のストレッチ運動”では、『筋肉痛』を予防できないし、
✘“スポーツの前にストレッチ運動”を行なっても
『スポーツ外傷は予防できない』ことが判明。
http://1.usa.gov/qG7uVT
⇒作動時の構え(気合)はどうだろう?
◎ “筋肉痛”は歓んで受けて立つべし。丈夫な修復・超回復が待っている。
■腰痛に対する運動療法をテーマとした11件のRCTをレビューした結果、
①急性腰痛(6週未満)に「有効な運動療法は存在しない」ものの、
②亜急性腰痛(6週~3ヶ月未満)や
③慢性腰痛(3ヶ月以上) は
◎ 運動療法が有効であることが判明。
http://1.usa.gov/qL98sH
⇒①急性腰痛(6週未満)…この期間、受傷ポイントに於いては
線維芽細胞群が損傷治癒のために稼働している。
この時期の他の部分および、
②亜急性腰痛(6週~3ヶ月未満)や
③慢性腰痛(3ヶ月以上)期
には、『動く』『動かす』ことによる生命活動(細胞活性化)が必須。
鍼灸は、この努力がより早く報われるよう支援ができる。
✘ ダラダラといつまでも続ける治療には、疑問を感じます。
■腰痛患者109名を
①オステオパシー(脊椎療法)群、
②ジアテルミー群、
③シャム(見せかけのジアテルミー)群に割り付けたRCTによると、
3群間に改善率の差は認められなかった。
△ オステオパシーもジアテルミーもプラシーボ効果しかない?
http://1.usa.gov/qPRztD
⇒鍼灸は、検証の土俵にも上げて貰っていない。
「無農薬で自然農法的」「リズナブルな傷を以って有害な傷を制す」
線維芽細胞群やマクロファージに直談判できる療法なのに。
■慢性腰痛患者20名を
①「低出力レーザー照射」群と
②シャム(見せかけの照射)群 に割り付けた上で、
運動療法を加えた二重盲検ランダム化比較試験によれば、
両群間に改善率の差は認められなかった。
✘ 慢性腰痛に低出力レーザーは効果がない。
http://1.usa.gov/ol2sT0
⇒「低出力レーザーの照射」が深部病巣を直撃していて、
古傷を緩めるだけの照射量だったとしたら、残念な結果だ。
掃骨鍼法ならそれが可能。
■慢性腰痛患者145名を対象に、
①TENS(低周波治療)群、
②シャム(見せかけのTENS)群、
③ストレッチ+TSNS群、
④ストレッチ+シャム群
に割り付けて2ヶ月間追跡したRCTによると、
4群間の疼痛改善率に差は認められなかった。
http://1.usa.gov/oyq5KL
⇒掃骨鍼法でも検証して頂きたいなぁ。
スポンサーとしては、外傷が見当たらないため、気休めのリハビリで
お茶を濁されている自賠責さん、如何でしょうか?
■慢性腰痛患者148名を対象に、
①30分間の理学療法群、
②1時間のマシンエクササイズ群、
③1時間の軽いエアロビクス群
の3群に割り付けて6ヶ月間追跡したRCTによると、
✘ 3群間の治療成績に差は認められなかった。
http://1.usa.gov/pIbRGU
⇒掃骨鍼法でも検証して頂きたいなぁ。
スポンサーとしては、外傷が見当たらないため、気休めのリハビリで
お茶を濁されている自賠責さん、如何でしょうか?
■腰痛と頚部痛患者256名を対象に、
①標準的治療群、
②脊椎療法群、
③理学療法群、
④シャム群 に割り付けて1年間追跡したRCTでは、
✘ 標準的治療群とシャム群が最も成績が悪く、
〇 脊椎療法群は理学療法群よりわずかに優れていた。
http://1.usa.gov/kfFvV6
⇒掃骨鍼法でも検証して頂きたいなぁ。
スポンサーとしては、外傷が見当たらない場合、気休めのリハビリで
お茶を濁されている自賠責さんが適任。
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