こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | 42.★根拠に基づく腰痛の原因と治療―51―

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

42.★根拠に基づく腰痛の原因と治療―51―

2012.10.11

TMSジャパンの腰痛関連世界情報
[tms-net:23532] 

■職場における腰痛予防に関する31件の比較試験を分析した体系的レビュー
によると、運動は腰痛による欠勤、医療費、発症率を減少させ、従業員の
腰痛予防に有効であることが判明
すると同時に、集学的介入には疼痛軽減効果が
確認された。
http://1.usa.gov/savytC

⇒早い話が、運動は筋肉と骨格に係る痛みの予防と治療に必須と言う事です。
ベッドサイドでだって、出来る運動はある。身の丈に合わせて向上を図る事が大事。

■荷役作業従事者の腰痛予防をテーマにしたランダム化比較試験とコホート研究を
分析した体系的レビューによると、重量物の持ち上げ方に関するアドバイスや
サポートベルトに腰痛予防効果はなく腰痛による活動障害も欠勤も減少せずと結論。
http://1.usa.gov/sDGpce

■腰痛予防に関する体系的レビューの結果、柔軟体操、ウイリアム体操、
マッケンジー法などの運動療法には筋力・持久力・柔軟性向上以上の利点があり、
動作や活動に対する自信、損傷に対する恐怖心、疼痛の捉え方を変化させる
可能性あり。
http://1.usa.gov/vi52lt

⇒早い話が、“自分の意志”で“好んで”行える運動を“続けること“が大事。
目指すは「痛みがなく、支持性・安定性に富み、良く動く骨格アラインメント」の構築。

■椎間板変性疾患というレッテルは科学的根拠のある診断名ではない。
椎間板に異常があってもほとんどの患者は手術をしなくても回復するため、手術は
優先順位の低い選択肢と考えて保存療法で症状が改善しないごく一部の患者に
限定すべき。
http://1.usa.gov/sJxrHg

⇒何度でも言うよ。骨折した、腫瘍が出来てる、と言う様な緊急事態でない限り、
筋肉の異常・バランスの崩れの手当てを工夫してみて。
オババは鍼灸師だから鍼の特性を活かすけど、切ったり斫ったりはそれからでも
遅くはない。


■一般住民3,529名を対象にマルチスライスCTで腰部の椎間関節症(OA)と腰痛
との関連を調査した結果、椎間関節症の検出率は年齢とともに上昇したものの、
いずれの椎間レベルにおいても腰痛との間に関連は見出せなかった。
http://1.usa.gov/ucUd13

⇒早い話が、年齢と共に、検査には引っ掛りやすいと言う事らしいけど、
中心軸をぶらさない運動で、自分の筋肉を柔軟で丈夫にしておきましょう。

■慢性筋骨格系疼痛・うつ病・不安障害の間には強い関連がある。
精神疾患の併存は過去3ヶ月の活動障害日数と関連し、
 ① 疼痛のみでは          18.1日、
 ② 疼痛+不安障害は       32.2日、
 ③ 疼痛+うつ病は         38.0日、
 ④ 疼痛+うつ病+不安障害は  42.6日。
http://1.usa.gov/vndBSW

⇒当然と思いませんか? 心の葛藤が在る上に、躰まで辛い。
心と躰が雁字搦め。
オババは、躰の不調を取り除く方からなら支援が
できます。

 

■慢性筋骨格系疼痛にうつ病と不安障害が併存する患者は疼痛の重症度が最も高い。
一部の医師は疼痛の治療によってうつ病や不安障害も改善すると信じているが、
もし医師が疼痛の治療だけに集中すれば誤診と過少治療に繋がる可能性がある。
http://1.usa.gov/vndBSW

⇒ここのところを、しっかり見極めたDr.に巡り合いたいものですね。
そんな中で、統合医療・補完代替医療も活かされています。

 
■WHOの心理的問題に関するデータを用いて14ヶ国の患者25,916名を
分析した結果、プライマリケアを訪れるうつ病患者の約70%は身体症状を主訴として
受診しており、最も一般的な症状は疼痛に関連するものであることが判明。
http://1.usa.gov/vztifY

⇒「医学的治療を求める患者の大部分は、身体の動く部分の痛みと機能障害
である」
 (軟部組織の痛みと機能障害Rene Calliet, M.D.著、
 荻嶋秀男訳、医師薬出版)
確かに、悪化にブレーキを掛けるために、生体は様々なサインをくれると思う。
だからこそ、痛みを黙らせるだけの治療ではいけない確信する。

 
■農業従事者1,221名と非従事者1,130名を対象にした前向きコホート研究では、
腰への負担が大きいほど腰痛発症率が低下。腰痛の原因は「摩耗・損傷モデル」では
説明不可能。腰の健康を保ちたいなら肉体労働を恐れてはならない。
http://1.usa.gov/uk4Nk9

⇒筋力トレーニングの理論では筋肥大という現象が次のように説明されています。
『日常生活より大きな負荷のかかる運動を行うと、“筋線維に微細な損傷”が
発生する。
 
運動直後や睡眠時には成長ホルモンが多く分泌されており、適度の休息及び
栄養補給を行うと体内の栄養素を使って筋線維が修復される。
このとき筋線維が肥大し、運動前より大きな力を発揮できるようになる。
これを繰り返すと筋量を徐々に増加させることができる。』

“微細な損傷の修復”に著効を発するのが、他ならぬ“線維芽細胞”!!!

■欧州リウマチ学会の特別委員会が行なった筋骨格系疾患と心理社会的因子に関する
文献調査によると、多くの研究において心理社会的因子は力学的因子より筋骨格系の
疼痛発症とその後の経過に大きな影響を与える強力な予測因子であることが判明。
http://bit.ly/rOaNa8

⇒『心理社会的因子』の解決には、時間を要するだろうが、『力学的因子』に関しては、
生体に傷・火傷を治す力さえあれば解決出来る。
前項の“筋トレの超回復の機序”を、リズナブルに再現するのが“鍼灸療法”。

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⇒このメッセージは、オババの正直な見解です。
独断と偏見と思われる方には、悪しからずご容赦を。

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