こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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#58.《病巣 直談判型鍼灸"掃骨鍼法"とFascia》
2019.08.25
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※ 初回投稿日:2011.01.01(旧日記番号100.)
※ タイトル:【鍼灸若葉マークさんと共に】病巣 直談判型 鍼灸"掃骨鍼法"の意義
今読み直しても遜色は無いと思いましたので、そのまま再掲させて頂きます。
元 記 事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ハリは痛い。青染みが出る。ビリビリする。後がシンドイ…」などの不満を
お持ちの方に、ご一緒に考えて頂きたい事があります。
それは………
①先ず、身体はどのようにして動くのかと言うこと……
簡単に言えば、筋肉が関節を跨ぐ形で骨格に根を張り、向こう側の骨を
ギュ~ッと手繰り寄せる事で成り立つ。
②綱引き・滑車・梃子の働き。
そのことは、日常の動作でも、スポーツでも、事故でも同じと言えます。
③例えば、綱引きを考えた場合、もっとも傷付くところは何処でしょう。
ロープでしょうか? ロープを握り締める手の平でしょうか?
これを身体に置き換えてみると、筋肉がロープで、ロープを握り締める掌は、
筋の起始部・停止部・付着部(筋と骨の接合部分)と考える事が出来ます。
このことを踏まえた上で~~~~~~~~~~~~
動く為の装置、運動器としての生体のうち、骨格筋は体重のおよそ40%、
骨格はおよそ20%。その筋や骨を包み支持するのが筋膜であり骨膜。
最近の解剖書≪アナトミートレイン≫によると
筋膜*は、「伸縮自在なニットで仕立てた“スーツ”のようなもの」だという。
そのスーツには大小600個ものポケットがあって、夫々に固有の筋肉が入っている。
もちろん、そのポケットは骨格にしっかりと綴じ付けられている。
筋膜も骨膜も結合組織の一つであり、大代表として固有の線維芽細胞や、
マクロファージが存在する。
とりわけ線維芽細胞は、組織損傷時に効力を発揮する。
即ち、自ら細胞分裂して増殖し、コラーゲン・エラスチン線維を産生し、
栄養成分を分泌し、損傷の修復に貢献する。
★ 筋トレによる超回復はこの特性を活かしたものであり、この摂理をフルに
活用すれば、生体がギヴアップした古傷さえも再構築を期することが出来る。
病巣に直談判が出来る鍼灸の、希少な特異性が最大限に活かされます様にと、
祈らずにはいられません。
★有効な傷を以って有害な疵を制す★
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日本鍼灸は、撫で擦る小児科的“優”から
病巣を解しきる外科的“剛”まで。
その守備範囲は広く、鍼灸師の層は厚い。
適材適所、得意の技で共々に社会貢献を。
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【参考資料】
≪早川俊之先生(元東京慈恵会医科大学 )のブログより≫
http://ifri.blog34.fc2.com/blog-category-4.html#no15
筋膜*とは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.浅筋膜(Superficial fascia):皮下筋膜。皮膚の下に存在し、身体全体を覆っている。
働き:外部からの圧力に対して筋肉を保護する。
2.深筋膜(Deep fascia):個々の筋肉、または筋群を覆っている。
働き:筋肉の固定
筋肉の収縮の制限
他の筋との摩擦の軽減
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Fasciaとして論じるなら、浅筋膜・深筋膜のみならず、骨膜~内臓~神経~血管…など
あらゆる膜組織を意味する。
「筋膜」に限定すれば、全身を覆う皮膚(オーバーコート)の裏地として皮下組織に存在する浅筋膜。
筋をカヴァーし、中を幾つにも区分けをし、最終的には筋線維の一本一本まで覆い尽くしているのが深筋膜。
