こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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127.【鍼を握る者の見解…】「運動器としての生体が、自力で修復可能になるまでは…」
2014.07.22
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≪7月10日、高橋氏のFBのページ。
『脊椎外科医と線維筋痛症』という主題に続くコメント欄でのこと≫
①手のマヒ ②お尻の痛みについて、お医者と患者さんとの対話があります。
①は、「術後の内部環境を悪化させない」という立ち位置ですが、
②に関しては、積極的に加療させて頂く事になりました。
ここで気付かせて頂いた事…誰が何と言おうと、「運動器としての
生体が自力で修復可能になるまで、最深層の筋と骨膜に至るまで
異常を見逃すわけには行かない」ということです。
以下、コメント欄より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Mさん:―略― K先生から「右手の痺れもお尻もMPS」と指摘・・・。
が、今のところお尻の痛みは「後一歩」という感じになってきました。
引き続き小橋鍼灸院での施術に効果がありますのでお世話になります。
―略―
K先生:――お尻の痛みも「はっきりした筋肉のこわばりがない」といいましたね。
つまり原因不明の身体症状があちこちにでていますね。
心臓も手術をされたのですか。退職後、いろんな症状が次々とでたのでは
ないでしょうか。その辺の問題として、見直してみてください。
Mさん: ありがとうございます。
……お尻の痛みに筋肉のこわばりはありません。
心臓は特発性拡張型心筋症ですから原因不明です。右手の痺れは
50才半ば頃にカッターシャツの袖ボタンが右手だけ留められなくなったのが
最初の症状で、今はそれから約8年後で、しびれは(異常知覚、じんじん、
びりびり)で、知覚脱失(感覚が鈍い、感覚がない)ではありません。
「体にあらわれる心の病気」「原因不明の身体症状」とのつきあい方...
というPHP新書があります。読んでみます。
小橋: 【遅ればせながら、お邪魔を…】
>「…お尻もMPS」と指摘されて…、
>今のところお尻の痛みは後一歩という感じ…。引き続き小橋鍼灸院で…。
⇒ご信頼有り難うございます。
Mさまの『図示並びに示指』なさる通り、現場には必ず“犯人”がいます。
「触診+阿是!」でも捉えることが出来ますから、“一人ずつ”ごぼう抜きです。
その場合、ネッタ―さんのこの解剖図がとても参考になっていて、
『薄筋』並びに『内転筋群』が注目に値します。
故に、肌着をT-back風にして、アプローチします。
Mさん: 小橋先生 ありがとうございます。
この前に施術していただきました左右の坐骨の底辺部分の痛みだけに
なってきました。
尾骨周辺部や他の部分の痛みは鍼の効果がアリアリです。
「筋肉が古ゴムのように固くなっていて、クッションの役目を果たしていません」
との先生の見立て、自覚症状にぴったり当てはまります。
これが先生を最も安心して信頼申し上げられる根拠です。
小橋: 有り難うございます。
局所に線維芽細胞が有る限り、時間は掛かっても必ず再生可能と考えます。
≪線維芽細胞≫…魅力的な細胞です。究極はips細胞でしょうが、
再生医療でさえも成功するかどうかは、その躰に自然治癒力が有るかどうか、
そして細胞達の元気度が物を言うのだそうです。
100歩譲って、予防とそれを助ける治療がいかに大切か!
Mさん: 小橋先生 「時間は掛っても必ず再生可能」とのお言葉、
大きな希望が湧いています。治ればやりたいことは山程ありますから。
図をプリントアウトで拡大して分かりました。先生ご指図の「大内転筋」
ずばりこれです。先生に施術していただくようになって、私の筋肉の痛みは
骨付着部に鍼をしていただいたら痛みが再発しないことを知りました。
ですから今は痛む筋肉の骨付着部を指で押さえて「痛み度」を
確認するようにしています。
お陰様で一つずつ痛む個所がなくなってきました。ありがたいです。―――
小橋: P/S この解剖図の、赤で描かれているのが起始部。これを紅組とすれば、
筋というロープを握り締めている白組(ここでは青:停止部)にも、必ず
怪我人はいる筈。
TP療法と私の考え方が一つだけ違うとすれば、我々は綱引きをする
仲間たち“双方”のお手当をしてあげるということ…です。