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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

128.【理学療法の世界はここまで…】「急性だから生物モデル…慢性疼痛だから生物心理社会モデルという考え方自体、もともとリハビリテーションコンセプトにはないんです。」

2014.07.24

あるPhysiotherapistさんのFacebookより 
「――急性だから生物モデル…慢性疼痛だから生物心理社会モデル――
という考え方自体、もともとリハビリテーションコンセプトにはないんです。

 急性腰痛が痛いときに環境調整のアドバイス、寝返り起き上がりの
動作指導、仕事上の配慮など当たり前のように話しながら身体機能を
みています。

それこそPhysiotherapistの強みですよね。」

≪そのコメント欄のご意見にも≫
「海外の治療モデルは、すさまじく痛みを“治そうとしないコンセプト”ですよね。
 運動(理学療法士が指導する痛みに関わる機能障害を改善させるやつ)で
よくなる人を、“いいくるめるような”イメージ
なんですけど、アウトカムだけは
従いつつ柔軟に対応できたらなと思います。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ≪オババからもひとこと≫
 『心ーmind』と『身ーbody』が、ごちゃ混ぜになるほど『つら~い!』
と叫んでいるお身体があるとします。
“欧米”では『心ーmind』の療法に特化する傾向が有るようです。

 一方、我らのPTさん方は「急性・慢性に拘わらず、痛いときに環境調整の
アドバイス、寝返り起き上がりの動作指導、仕事上の配慮などを
当たり前のように話しながら、身体機能をみています。」と仰っています。

 我が家に来て下さる患者方も、精神力・気力の面を相当問題視されてきた方が多い。
十分に頑張っていらっしゃるのに!

 そんな方のお身体を触診してみると、筋肉も頑張り過ぎていることが判る。
だから我が家では、「サビを取って、油を注してから頑張って下さいな」ってご提案します。
それを実践することで自ずと『ごちゃ混ぜ』が分離・解決されて行くのですね。

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≪あるTPさんの投稿≫
2012 PTジャーナル 慢性疼痛への理学療法(牛田先生)(一部抜粋) 
 慢性疼痛へのアプローチは、これまでに述べてきたように全身に関わることから、
筋など身体的な側面だけでは解決できない要素が含まれているため、集学的治療が
必要であるのは間違いない。
ただし、これまでに海外などで行われているのは、
痛みへの考え方・適切な対処法(コーピング)や
認知行動療法などが、中心であり、筋機能そのものはそれほど注目されておらず、
ADL向上で全体としての不活動の改善は期待できるが、筋機能不全と
なってしまっている筋は不活動状態のままである可能性がある。

 そのため、コーピングや認知行動療法だけでなく筋機能不全となっている
不動化筋のコンディショニングを同時に行うことで、より良い改善に繋がる可能性がある。      

 筋機能が回復することで痛みの悪循環を断ち切り、筋の協調性・バランスの改善、
姿勢・運動パターンの再学習が起こり、運動制御系に影響を及ぼし、局所での
不活動部位の改善、さらに痛み自体の軽減にも繋がる可能性が考えられる。


 ≪TPさんの考察≫  

 そうか、海外でも集学的治療といってもコーピングスキルや認知行動療法が中心なのか。
 学際的痛み治療センター(ペインセンター)では筋機能不全、しいては
身体機能不全(筋、筋膜、関節、神経、リンパ、血流・・)の機能評価のもとに、
運動制御系を含めた身体機能を改善させることで痛みの悪循環を断ち切ることに
チャレンジしています。

 論文では疼痛軽減の可能性について言及されていますが、PDAS、PCS,
HADSなどの慢性疼痛評価スケールの比較などによって事実を証明できるように
しないといけません。

 mind-bodyは切り離す方が無理があるし、生物心理社会モデル
リハビリテーションコンセプトにもとづいて身体機能を評価するときには
昔から当たり前のように刷り込まれている。


 急性だから生物モデル…慢性疼痛だから生物心理社会モデルという
考え方自体、もともとリハビリテーションコンセプトにはないんです。

 急性腰痛が痛いときに環境調整のアドバイス、寝返り起き上がりの
動作指導、仕事上の配慮など当たり前のように話しながら身体機能を
みています。

それこそPhysiotherapistの強みですよね。  

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
北原 : 牛田先生…この文章はちょっと簡略化しすぎ…
ちゃんと、PTが関与して身体機能の向上も図っています。
慢性疼痛で「痛みを治そう」としている限り、事態は改善しません。

小橋: はい、この(下にご紹介の本)考え方が物を言うのです。

松下:
このご本読みました。読み易くて素人の私にも分かり易いです。
たとえば「認知行動療法」については「慢性痛の患者さんというのは、
脳が認識できる(1秒間に)最大で16ビットの意識のほとんどを痛みに
独占されている状態です」。
 また「慢性痛の治療は患者も勉強しなければ治りにくい」などなど。
ただ、タイトルの「・・・必ず治ります!」は、そう言いきっていいのかな?


北原 :
タイトルは、出版社側が決めました。

まず、売れなくてはどうしようもない…という意見で…(^_^;)

小橋
: そう云う意味では、帯の部分は大胆ですね。

けれど、患者さまが受けて立って下されば、我々もかなり頑張れます。
刺絡療法も解明して頂けると、もっと守備範囲が広がりますし有り難いですが。
 

128.【理学療法の世界はここまで…】「急性だから生物モデル…慢性疼痛だから生物心理社会モデルという考え方自体、もともとリハビリテーションコンセプトにはないんです。」

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