こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | 141.《長尾先生の勉強室》【糖質は、なぜ肥満・糖尿病の天敵なのか?】 褐色脂肪細胞のこと。

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

141.《長尾先生の勉強室》【糖質は、なぜ肥満・糖尿病の天敵なのか?】 褐色脂肪細胞のこと。

2014.12.23

〔オババのまとめ〕
・脂肪細胞には、①白色脂肪細胞と②褐色脂肪細胞とがある。
  ①白色脂肪細胞は中性脂肪を貯蔵し、
  ②褐色脂肪細胞はむしろ脂肪を燃焼させる。
  ◎自身の細胞内に大量のミトコンドリアを持つ褐色脂肪細胞は、
   ケトン体(ブドウ糖ではなくて脂肪だよ!)を処理し大量のエネルギーを
   作り出す。

・故に、「褐色脂肪細胞が活発に働く事が、体脂肪を効率よく燃焼させ、
ダイエットにはうってつけ」という訳だ。


【その天敵が糖質!】
・糖質を摂取すると血糖値が上昇し、インスリンが分泌される。
すると、白色脂肪細胞は中性脂肪の放出を中止し、ブドウ糖を取り込んで
中性脂肪に変換して貯蔵。

・一方、褐色脂肪細胞のエネルギー源(血中遊離脂肪酸)の濃度が低下し、
その働きも低下したり細胞が毀れたり…という悪巡回。
 ⇒「冬眠する動物なら肥満も体温低下も好都合かも知れないが、
冬眠しない人間にとっては、糖質の過剰摂取は百害あって一利なし。」
だそうです。


元記事 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 【褐色脂肪細胞】 長尾 周格
 脂肪細胞は中性脂肪を蓄える性質がありますから、肥満というのは
脂肪細胞に中性脂肪がたくさん蓄えられている状態を指します。
脂肪細胞は何かと嫌われ者であり、美容整形では脂肪吸引なんて乱暴な事も
行われるようですが、これは非常に危険な行為です。
 脂肪吸引は脂肪細胞ごと体外に吸い出してしまいますから、当然脂肪細胞数は減少します。
しかし食生活に変化が無ければ、糖質過多で高血糖状態になってインスリンが分泌されても、
ブドウ糖を処理する脂肪細胞が減少しています。
こうなると血糖値をうまくコントロールできなくなって、糖尿病にまっしぐらとなってしまいます。
 なんて話は今回の趣旨ではないので置いておいて、今日は褐色脂肪細胞のお話をします。

脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とがあります。
 白色脂肪細胞は中性脂肪を貯蔵しますが、褐色脂肪細胞は中性脂肪を貯蔵しません。
むしろ、脂肪を燃焼させる働きを持っています。

褐色脂肪細胞は脂肪(正確にはケトン体)を燃焼させて、熱を産生する細胞です。
褐色脂肪細胞が活発に働いている人は、体温が高くなります。
 逆もまた、しかりです。

褐色脂肪細胞はブドウ糖をエネルギー源にはしません。
ケトン体を細胞内に大量にあるミトコンドリアで処理し、大量のエネルギーを
作り出しています。
 子どもには特に多く、そのため子どもは大人よりも体温が高めです。

褐色脂肪細胞が活発に働くことで、体脂肪を効率よく燃焼してくれますから、
ダイエットにはうってつけの細胞です。しかし、褐色脂肪細胞には天敵がいます。
 それは、糖質です。

糖質を摂取すると血糖値が上がってインスリンが分泌されます。
そうすると白色脂肪細胞は中性脂肪を放出するのをやめ、ブドウ糖を取り込んで
中性脂肪に変換し、蓄えます。
 このため血中遊離脂肪酸濃度が低下します。

こうなると褐色脂肪細胞のエネルギー源が欠乏してしまいます。
 大量のミトコンドリアを細胞内に持っている褐色脂肪細胞は、
遊離脂肪酸濃度が低下するとエネルギー欠乏から働きが低下したり、
細胞そのものが死んでしまったりします。
 太っている人に冷え症が多いのは、糖質の過剰摂取で褐色脂肪細胞が
うまく働けていなかったり、褐色脂肪細胞自体が減少しているのです。
 クマなどの冬眠する動物であれば、冬眠中は体温低下するので
都合が良いかもしれませんが、人間は冬眠しないのですから、
糖質の過剰摂取は百害あって一利なしですよ。

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