こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | 142..《長尾先生の勉強室》【問題なのは“カロリー”ではなく、血糖値を上げる“糖質”!】

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

142..《長尾先生の勉強室》【問題なのは“カロリー”ではなく、血糖値を上げる“糖質”!】

2014.12.23

 私メ、《異常の部分を解しきる》タイプの鍼灸師です。(チビ痩せです)
その病巣の施鍼感は、将に《齲蝕・歯周病・歯石沈着》に譬えることが
できます。
  直近、糖質制限を学んで見て、これは紛れもない現象と確信しました。
 この際、EBM云々と宣うなかれ。
口腔の清潔を心がける皆さんなら、一日何度も生体を砂糖漬けにして
良い筈がない!と、思われるでしょう?
  ご飯軽く一膳 ………角砂糖14個分
  うどん一玉 …………角砂糖14個分
  食パン6枚切り1枚…角砂糖 8個分
  コーラ500ml ………角砂糖15個分
  スポーツドリンク ……角砂糖 8個分
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長尾 周格先生の【カロリー制限食】のお話

 糖尿病は糖質の過剰摂取で起こるのだから、糖質を制限すれば
症状が改善したり、治ったりします(1型糖尿病を除く)。
  にもかかわらず、糖尿病の治療においては食事指導として
「カロリー制限食」が行われています。
  なぜ糖尿病においてカロリー制限が行われるのでしょうか?
 
 糖尿病という疾患は、ヨーロッパでは古くからみられる病気であり、
特に富裕層に多くみられる病気でした。
  尿が甘くなることで糖尿病と名付けられたのですが、1815年に
尿が甘くなる原因は、血糖に由来するグルコースであることが判明します。
 
 1871年、フランスとプロセイン王国との間で戦われた普仏戦争によって、
パリはプロセイン軍に包囲されました。
  これによりパリでは食料事情が悪化していきましたが、一方で
パリの糖尿病患者の病態が劇的に改善しました。

 普仏戦争での知見から、糖尿病には極度のカロリー制限
(半飢餓療法)が有効であると考えられるようになりました。
   これが今日まで続く糖尿病患者におけるカロリー制限食の
指導の根拠です。
  ちなみに、半飢餓療法が有効な糖尿病患者と、そうでない
患者がいるということが分かり、糖尿病は肥満型(後の2型)と
痩せ形(後の1型)に分類されることが分かりました。

 19世紀の知見を今も引きずっていることに驚きますが、
医者にとっては薬もいらずに治してしまう糖質制限を受け入れることは
著しく困難なのでしょうね。

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