こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | #154.【加茂Dr.勉強室】《Patric Wall》《痛み・痺れ》

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

#154.【加茂Dr.勉強室】《Patric Wall》《痛み・痺れ》

2015.07.18

《加茂先生の勉強室》
【復習:Patric Wall 筋筋膜性疼痛症候群】

 神経根性疼痛(神経根がヘルニアや脊柱管狭窄で圧迫を受けてその神経支配領域に痛みやしびれが生じるという考え方)が生理学的に
否定されています。その痛みは筋筋膜性疼痛症候群です。
 脊柱管狭窄症とか椎間板ヘルニアと言われている痛みは五十肩や
テニス肘と同じメカニズムなのです。これはありふれた筋肉の病態で脊椎外科医の専門ではありません。
家庭医で十分対応ができます。専門でなくてもちょっと知識があれば対応できます。鍼灸マッサージでも対応できます。
⇒このフレーズOh,yes!です。
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疼痛学序説 痛みの意味を考える
            Patrick Wall著  横田敏勝訳》
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_528.htm
 神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。
⇒Oh,yes!我々ペェぺェでさえ、そんな方との巡り合いは多い。
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《患者よ賢くなれ!神経が圧迫されて痛み・しびれが生じるとは生理学を全く知らない人のいうことだ》
http://junk2004.exblog.jp/20995589/
 スミスのチームは、腰痛患者を対象としたX線やMRI(磁気共鳴映像法)検査も問題視している。 腰痛には無関係な異常を見つけるだけに終わることが多いためだ。
 40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。
 医師は手術したくなるが、これは痛みの原因ではない。こうした「異常」がCTやMRIに現れても、腰痛と結び付けることにはほとんど意味がない。
⇒Oh,yes!しかしながら、血管造影で異常増殖した血管を発見した
Drがある。もう一歩進んで検証されるべきだと思う。
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《椎間板ヘルニアは手術してもしなくても同じ結果》
http://junk2004.exblog.jp/11975069/
 手術をしてもしなくても半年後はほとんど差がなくなりそれが2年間続いています。
⇒それでも、ラッキー・アンラッキーがあるはず。 脳の感作に至る前に痛みの現場をしっかり捉え、“錆を取り・油を差してから”積極的に活動して頂きたいと願います。)
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《 医者にいかにしてMPSを教えるか
HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_594.htm#toutuugaku

 疼痛学序説ー痛みの意味を考えるーPatrick Wall 著 横田敏勝訳
《筋筋膜痛症候群》
 線維筋肉痛症候群と異なり、筋筋膜痛症候群(myofascial pain
syndrome)の痛みは1つの領域に限局している。
 圧迫が痛みを生じる圧痛点(トリガー点)がある。このときの痛みは、遠隔部に拡がり、患者が訴えていた痛みに似ている。
 トリガー点の下に、ピーンと張った筋肉の帯を触れる。この帯にある筋肉を伸展したり、この帯に局所麻酔を注入したり、針を刺したりすると、痛みは緩和する。

 1930年代、初期の痛みの専門家のある人たちが、筋肉や靱帯の中に少量の高濃度食塩水を注射して、自分たち自身にこの病態に似た状態を再現した。
 痛みが注射部位から遠隔部に拡がり、丸1日間持続するのを感じた。
患者はトリガー点やピーンと張った帯のある筋肉を動かせないかも
しれない。あるいは、その筋肉を動かせば痛みが誘発される。
 筋筋膜痛症候群のトリガー点は、鞭打ち症のような脊椎損傷部位に 現れるかもしれない。
 多数の研究者がトリガー点の領域から採取した生体組織を調べたが、異常は発見されなかった。
 ピーンと張った帯は、収縮している筋肉によって作られるが、この収縮は痙撃するほど強くない。一部の人たちの痛みは、2ヵ月間続き、後遺症を残さずに消失する。
 対照と比較した研究はなされていないが、回復は局所の圧痛点の治療と、運動によって加速される。
 痛みが6ヵ月間あるいはそれ以上続くと、予後がだんだん悪くなる。圧痛点の局所治療は一時的緩和を生じるが、圧痛は戻ってくる。
 これらの病態では、問題と原因が圧痛点になければならないと、
患者たちが確信している。
 圧痛点にそれを納得させるような異常が見当たらないので、本書でもう馴染みになったサイクルが始まる。多くの医師たちは、局所性の原因がない局所性の痛みはありえないと思い込んでいる。
 したがって、局所性の原因を証明できないので病気は存在しないと結論する。
 これは、赤ん坊から沐浴水を独断的に放ることと同じである。
この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。
 たとえば、脊髄内の少数の運動ニューロンの興奮によって、興奮性が高まった領域にピーンと張った帯が生じる。そして、この領域が感覚を生じるというものである。註1)
 実際には、原因がないこの痛みは、医師たちがそれを観察したことを認めているのに、英国では正しい病名で診断されていない註2)。
⇒このフレーズで思うこと。局所には明らかに損傷が存在し、生体はそれを訴え続けるが故に、脳の感作を引き起こすと考えられないか。我々掃骨派は、《触診+患者の訴え+鍼のアンテナ》で、それを探り出す事が出来ますから。
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【雑   感】
 私は自分の掃骨鍼法がどういう存在かも分からない頃から、加茂先生にはこのようにしてたくさんお勉強させて頂きました。まるで、塾のような…。
 そして2011年、MPS研究会への門戸が開かれて、私のホームルームに!本当にほんとうに、ありがとうございました。

 一方加茂先生は、「MPS研究会は私が作りましたが、最近は針の
刺し方論議に偏り、興味が失せてきました。」と嘆いておいでです。けれど、これは当面やむを得ない事ではないでしょうか。
 お若い先生方が今なさっている【筋膜リリース】《トリガーポイント注射・鍼療法/筋膜の重積と癒着剥がし/エコーでの見える化…》は大きな潮流となり、MPS研究会も注目され始めました。
 創始者の先生にとっても、悦ばしいことではないでしょうか。

 一方、鍼灸ですが(我々掃骨派の立場から申しますと)、触診力を駆使して針をアンテナにしますと、歯科領域の《齲蝕・歯周病・歯石沈着》のような病巣の存在を認めることが出来ます。
 そして、治療の精度を砥石(荒砥・中砥・仕上砥)に例えるなら、患者方との二人三脚は何処までも可能というところが我々の強みだと思っています。
 まるでドン・キホーテのようだとお思いでしょうが、相変わりませずご指導・ご鞭撻賜りますよう、
             どうぞよろしくお願い申し上げます。

<h3>しんコパ98.《下腿部の痛み・痺れ》についてお訊ねの方に。~~~~~~~<span class="large-font" data-mce-mark="1">◎◎さま<h3> <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> おつらいようですね。コラム57.より編集転載致します。 <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> この時期、我が家の患者方も1ヶ所2ヶ所不調のポイントが増え、「お久しぶり~」と言う人が顔をそろえます。天候が不順だったせいもあり、相対的に体調が衰えているようです。 <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> 先ずご理解頂きたいこと。痛み、痺れに関わらず、治療を含め損傷を受けた組織の再構築にはそれぞれに期間が必要だと言う事です。
  ご参考:当院トップページMENU②  <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> 2つ目に『日本の鍼灸は、撫で擦る小児科的“優”から、病巣に直接アプローチする外科的“剛”まで。当院は後者に位置し、その技術は深部まで解しきる《鍼》と、血液に働きかける意味で《灸・火鍼》、それでも動きの取れない老廃物の貯留が考えられる場合には《刺絡療法》をご提案しています。
<span class="medium-font" data-mce-mark="1"> “世界で最も小さな外科処置”との評価ですが、当院の技術はここまでです。 <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> このことに不安をお持ちの場合、また麻痺を伴う場合は迷わずお医者様にご相談下さい。 <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> 何れにしましても、鍼灸に関わらず「適材適所の技術をお選び頂き、時間やコストを無駄にして頂きたくない」と言うのが私の気持ちです。 <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> ご自分のお身体とも二人三脚をなさり、生体が必要とする飲食物(ご参考トップページMENU③)で血液の質を確保し、循環を図るなどの工夫をお願い致します。  <span class="medium-font" data-mce-mark="1"> また、お医者方、専門家の方には「娯楽番組だ」と低く見られ勝ちですが、NHKの情報は参考にして損はないと考えます。
<span class="medium-font" data-mce-mark="1"> 筋骨格に関わるものを2~3ご紹介致します。
        既にご存知でしたら、悪しからずご容赦のほどを。
<span class="medium-font" data-mce-mark="1">                    研珠庵アキュ 小橋(本多)正枝拝

<span class="medium-font" data-mce-mark="1">ご参考~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<span class="medium-font" data-mce-mark="1">①  ビタミンD/NHKガッテン 緊急報告!日本人の体に異変?骨・筋肉のパワーがよみがえるSP
ビタミンD/NHKガッテン 緊急報告!日本人の体に異変?骨・筋肉のパワーがよみがえるSP <span class="medium-font" data-mce-mark="1">②股関節/NHKガッテン 腰痛改善の新たな一手!珍体操で劇的改善SP
<span class="medium-font" data-mce-mark="1">股関節/NHKガッテン 腰痛改善の新たな一手!珍体操で劇的改善SP ③「足くび」「足底」の調子が悪いと仰る方に。
この動画は足底筋膜炎がメインになっていますが、足首の構造が良くお分かりになると思います。ご参考に。
足くび~足底筋膜炎(動画)

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