こばし鍼灸(掃骨)院 の日記
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#032.《組織再生に要する期間/香川栄養学園》
2022.07.29
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組織再生にはこれだけの時間が必要
➡ 個体(body)の成り立ちは《①細胞⇔②組織⇔③器官⇔④系⇔⑤個体》とされます。
それぞれの組織がキズついたり古くなると、細胞は応分の処理を受けて再構築する。
表は、あくまでも健康度が正常時の目安のようですが、再生してくれることに違いはありません。
《それぞれの組織再生期間》香川栄養学園の資料借用============================
筋 肉 : 1ヶ月で約60%~200日程度
骨 : 乳幼児/およそ1年半で
: 成長期/およそ2年未満で
: 成 人/およそ2年半で
: 70歳以上/およそ3年で
直近の信頼できる情報:「骨格の再生は10年で一巡」(NHKEテレ)
皮 膚 : 1ヶ月で ほとんどが
血 液 : 100~120日ですべてが
脳神経線維 : 1ヶ月で約40%~1年でほとんどが
胃 の 粘 膜 : およそ3日で
腸の微絨毛 : 1日で
肝 臓 : 1ヶ月でおよそ96%~1年で ほとんど
腎 臓 : 1ヶ月でおよそ90%~1年で ほとんど
《 補 足 》=======================================================
この様に再生が可能なのは、我々の身体の中で、線維芽細胞やマクロファージ等のミクロの戦士たちが働いてくれているからです。
1.【Stone Washer’s Journal】 🌟《線維芽細胞》(2015)
2.【ニューズウィーク日本】《皮膚の量を上回る"器官" 🌟《細胞間質》(2018)
cf. 皮膚の量は体重のおよそ16%、細胞間質はおよそ20%だとか。⇔これが『細胞外マトリックス』?
3.【千葉大学Web講座22】🌟《細胞外マトリックス》➥リンクが出来なくなっています。残念。
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"藍(線維芽細胞)より出でた青(iPS細胞)"は、医業・工業・薬業の粋を集めて作られ、その対価も計り知れないほど高価なもの。
一方、体内の線維芽細胞たちは夫々の領域で、日夜古びた細胞や損傷を再構築してくれている。
日々の傷や火傷が治るのはその証拠で、鍼灸はその力をリズナブルに活用する。すなわち、有益なキズを以て有害な傷を制す 。
つまり《鍼灸は世界で最も小さな外科処置》です。
🌟 《鍼治療は世界で最も小さな外科処置/ある歯科医からのエール》(コラム#16へ)
皮膚の量は体重のおよそ16%。 細胞間質はおよそ20%だとか➥これが『細胞外マトリックス』?