こばし鍼灸(掃骨)院 | 日記 | ⇔120.「線維芽細胞」を是非、友として。⇔旧ブログNo.180

キズを以って傷を制す。線維芽細胞たちの再性能を最大限に活かす《鍼は世界で最も小さな外科処置》

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こばし鍼灸(掃骨)院 の日記

⇔120.「線維芽細胞」を是非、友として。⇔旧ブログNo.180

2022.03.20

                                                       リンクボタン
 
鍼灸をご愛顧下さる皆さまも
鍼灸を胡散臭いとお思いの皆様も

 美容・美顔を語るにしても、不妊治療に取り組むにしても、運動器(筋骨格)のメンテナンスを考えるにしても…是非、線維芽細胞の存在を認め、友となさって下さいませ。
 コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸…は、彼らが分泌してくれるのです、我々の身體の中で。
 ※キーワード:支持組織 結合組織Fascia 筋膜MyoFascia 線維芽細胞 損傷 コラーゲン線維・エラスチン線維・プロテオグリカン etc

2022.03.20  関連情報追加
膝治療の第一人者・巽一郎医師の薀蓄(これが楽しくためになる)
100年足腰/ひざ痛by巽一郎医師(YouTube1時間17分)
 ex.
サプリメントについての真実(26:13~29:20のところ)
 ex.こうすれば軟骨が増殖する(22:40~)➤座位で下腿をブラブラ30回
   ex.ウィルスが鼻につくと…洟水が出る。肺に来ると…咳が出る。3日ほどすると関節に来るから…節々が痛い。
  風邪薬を飲むとーー洟水…止まる。咳…止まる。熱…下がる。ウィルスは…死んでない。だからぶり返す、長引く。
  故に➤洟水出して、咳出して、熱出して、免疫力つけて自力で治しなさい❣

  CF.★121. おばばのインフルエンザ闘病記2009 ★72.《インフルエンザ考》
  

 
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  《納得の有力情報》【線維芽細胞はiPS細胞の先駆者】
http://stonewashersjournal.com/2015/02/02/fibroblast/

――――ここには以下のように述べられています。――――
線維芽細胞は、あらゆる再生医療の基本になっているとも言える細胞です。
線維芽細胞は、切り傷・ヤケドを負った時には皮膚に、肉離れの際には筋肉に、骨折した時には骨になります。文字通り、ありとあらゆる細胞になることが出来る万能細胞で、これがなければ怪我は決して治らないと言っても過言ではないでしょう。

⇒ですから
皆さまのお身体に、日々のキズやヤケドを治す力さえ有れば、鍼灸は必ずお役に立てる治療法だと言えるでしょう。 
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≪結合組織Fascia・筋膜(Myofascia)≫について
主な情報元 ①首都大学東京:竹井仁先生
         ②国際筋膜研究会:早川 敏之先生

1.広義の筋膜とは

 特別に構成された構造物、筋、腱、腱膜、靱帯などのほかに、身体の解剖できる線維性結合組織を筋膜と呼ぶ。
これは一般的な線維性の膜というだけでなく、本質的には結合組織の一部であり全ての筋膜性構造物が、形態系および機能系の一部とみなしうるものである。
局所の必要性に応じて・厚さ・線維性の密度・脂肪の蓄積・膠原線維や弾性線維・組織液など、相対的な量においても様々である。

2.筋膜(狭義)の種類と働き

a.浅筋膜(Superficial fascia)
 ・皮膚直下に存在し、身体全体を覆っている。
  例えば、皮膚をオーバーコートとするなら、その裏地の様なもの。
 ・ 働き : 皮膚と筋の間のスライドを援け、外部からの圧力に対して筋肉を保護する。

b.深筋膜(Deep fascia)
 ・ 例えば、コートの下に着るスーツの生地のようなもの。大小600もの筋を容れるポケット付き。
 ・ 働き : 個々の筋~筋群を覆って内外から支える。固定、収縮の制限、他の筋との摩擦の軽減。
   ・筋外膜 : 筋を包んで、腱・靭帯に連なる
   ・筋周膜 : 筋束を包んで、腱・靭帯に連なる
   ・筋内膜 : 筋線維を個々に包む(コラーゲン線維)
   ・腱・靭帯 : 筋と骨、骨と骨を結わえる。伸縮率は4~5%。6%で部分断裂、8%で断裂する。
 


3.筋膜の変性
 筋膜は運動器官の構造のすべてに連結されているので、運動器官の機能障害を左右する可能性がある。
運動不足や悪い姿勢を長期間続けていると、細胞外基質の流動性が落ちてドロドロになる。そしてゼラチンのように固まり(ゲル化という)、コラーゲンやエラスチンの新陳代謝を妨げて筋膜の復元性が低下する。

*グリケーション:コラーゲンに糖質がくっついて、ベタベタして毛玉のように絡み合う。エラスチンの復元性が低下する。⇒筋膜にねじれ、突っ張りが生じる。
⇒隣接する筋肉の動きが制限され血液循環が悪くなる。
⇒凝りや痛みを生じる。
*外傷・廃用・循環不全・運動不足・長期間にわたる不良姿勢などの継続の終末:脱水⇒収縮。基質がゲル状になり、筋・腱・筋膜の短縮や機能障害を引き起こす。 


*【参考】【筋膜癒着】Myofascial adhesion 日本語字幕版
《Fuzz Speech by Gil Hedley/with Japanese subtitles by Yukio Kurano》
https://www.youtube.com/watch?v=cIvWK1Vcq7g&feature=share 


4.結合組織の種類
Ⅰ.上皮組織
Ⅱ.支持(結合)組織
  ⅰ 
線維芽細胞(固定細胞)
     細胞外基質(線維芽細胞の分泌物) 
     ・繊維質 a 膠原線維(主成分:I 型コラーゲン)
           b 細網線維(主成分:III型コラーゲン)
           c 弾性線維(成分:エラスチン)
     ・基  質  プロテオグリカン(成分:コア蛋白とGAG)

  ⅱ 脂肪細胞(固定細胞)
  ⅲ 大食細胞(マクロファージ、組織球;遊走する)
  ⅳ 肥満細胞(遊走細胞)
  ⅴ 形質細胞(遊走細胞)
  ⅵ 細網細胞
固定細胞)
その他、リンパ球(遊走細胞)、酸性好性白血球(好酸球)(遊走細胞)、色素細胞などが見られる

Ⅲ.筋 組 織 

Ⅳ.神経組織
 



5.鍼灸治療の考察
 線維芽細胞は、組織が損傷を蒙った時に目覚ましい働きをする。即ち、自ら細胞分裂して仲間を増やしコラーゲン・エラスチン線維を分泌、ヒアルロン酸で周辺を潤し損傷治癒に勤しむ。
 筋トレによる超回復は、この性質を活かしたものである。


≪リズナブルなキズを以って、有害な傷を制す≫
さて、我々の鍼灸療法の特異性は、病巣に直にアプローチが出来る事。

これをフルに活用することで、生体がギヴアップした古傷さえも再構築が可能。
《鍼灸は世界で最も小さな外科処置》



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